[ruby-dev:5396] Subseq of String

稲葉です. 

str[x..y], str[x,len]の仕様についてです. このstrはStringです.

先のSubseq of Arrayを書いているときに, 「ついでにStringも含めよう」と
思ってStringについても調査したのですが, 現状で, Arrayとかなり異なる仕
様になっています.

すべて合わせなければいけないわけではないでしょうが, 合わせて良いものは
合わせた方が使い勝手が良くなると思います.

「x or y が負の時にはそれ + obj.size とみなす」のは同じなので前のメー
ルと同じく, x に対するこの結果をfrom, y に対する結果を to とします.

以下, 相違点です. ruby 1.3.1(99/02/15) [sparc-solaris2.5.1]で確認してます.

 + Stringではfrom>toであってもarr[x..y]は参照/代入とも例外の時もそうでない
   時もあります.
	str="12"; str[ 2.. 1]     => *ERR*
	str="12"; str[ 2.. 1]="0" => *ERR*
	str="12"; str[ 1.. 0]     => "" 
	str="12"; str[ 1.. 0]="0" => "102"

 + Stringへの代入では,「from or to が負だったら0とみなす」という, 配列
   が昔そうだった仕様になっているふしがあります.

   	arr=[1,2]; arr[0..-4]="0" => *ERR*
	str="12";  str[0..-4]="0" => str == "02"
   	arr=[1,2]; arr[-3..0]="0" => *ERR*
	str="12";  str[-3..0]="0" => str == "012"

   この為StringではArrayで負の位置に代入しようとした場合に対応するもの
   が例外になりません.

 + オブジェクトのサイズ以上の位置に代入した時, ArrayもStringも拡張され
   ますが, Stringでは拡張のされかたが[x,len]と[x..y]で異なります. 
   	arr=[1,2];arr[ 3,  1]=[0] => arr == [1, 2, nil, 0]
   	arr=[1,2];arr[ 3.. 1]=[0] => arr == [1, 2, nil, 0]
	str="12"; str[ 3,  1]="0" => str == "12\0000"
	str="12"; str[ 3.. 3]="0" => str == "120"

 + オブジェクトの範囲外を含む範囲を参照した時, Arrayはどちらも範囲外を
   除いた部分を返しますが, Stringのstr[x,len]で負の位置からを参照する
   場合, NUL文字がつめられます.
	str="12"; str[-4,  3]     => "\000\0001"
	str="12"; str[-4.. 0]     => "1" 

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	稲葉 浩人 <[e-mail]/[e-mail]>