From: gotoken@... (GOTO Kentaro) Date: 1999-02-22T02:05:58+09:00 Subject: [ruby-dev:5431] Re: a genericity ごとけんです In message "[ruby-dev:5353] Re: a genericity" on 99/02/19, Shin-ichiro Hara writes: >原です。 >フーム、帰納的関数にそんな特徴づけがあるとは!面白いですね。 ですよね!! 僕も知ったときはかなり興奮しました. >ありがとうございます。落しました。"DOMAINS" ってものすごい >タイトルですね。読むかどうか不明。で、ruby と何の関係があっ >たんだっけ。(^^;; 一応,解題すると,言語 L の元(項,節,文など)の意味というの は,言語 L から,ある適当な集合 D への写像 I と考えられます. この集合 D のことを領域(domain)といい,I のことを解釈 (interpretation)といいます.これらはもともと形式的論理体系の モデル論の言葉だったのがプログラミング言語の意味論にも流用 されたようです. またプログラミング言語の意味論のための領域の研究は特に領域 理論と呼ばれるのですが,この G. Plotkin のレクチャーノートは, その分野成立のわりと早期に位置する(D. Scott の連続束は1972年 だが Plotkin や M. Smyth や Scott などによる整備は70年代後半) ので,私見ですが,領域理論という名称を定着させた要因の一つに なっているのではないでしょうか. なお OOPL の意味論は90年代のホットな話題で,ruby の意味論で なにか論文を書くというのは5年以内に達成したい俺目標だったり. もっとも先に示した表示的意味論だと例えば反射的な言語には向か ないとか,動的な OOPL の心を表現しにくいといった事情があって, 専門家の友人によれば帰納法の双対である余帰納法(co-induction) とか代数の双対である余代数(co-algebra)といったモノを根底に すえたほうがよさげとのことです. ちなみに Java の意味論に関する余代数の論文はすでにいくつも 書かれています.マーケットの大きさ違いはこういうところにも 影響するのだなぁと思います. -- gotoken