[ruby-dev:5005] new coerce [genericity ]

けいじゅ＠日本ラショナルソフトウェアです.

In [ruby-dev :4955 ] the message: "[ruby-dev:4955] genericity ", on
Feb/10 07:23(JST) GOTO Kentaro writes:

>ごとけんです
>終ったはなしになんですが

いやそうでもないみていですよ. どんどん発散していく(^^;;;

>>これは, 昔の新coerceアーキテクチャに関する話題ですね. 
>
>ですね．
>
>てゆーか，ぼくは coerce って Ruby でしか知らないので
>上のようなことをいってるんですが，もともと(ってどこ?)
>そういうモノなんじゃないんですか?? 
>
># 英語の意味だけではとても今の Ruby での用法は想像できない

元々の用語はSmalltalkから来ています. Smalltalkでは

  1+1.0
1. generalityで比較
2. 小さい方を大きい方に変換
  v = 1.coerce(1.0)
3. 再演算
  v + 1.0

となっています. Rubyの考えはこれがベースになっているんですね. 同じよう
なことをやるのでcoerceとなっています(と思います).

>この部分は，多分に僕の先入観が影響してます．
>まずさきに，あるクラスに「この値を表現したモノをくれ」と
>尋ねたいという先入観がありまして…

ですね. 私も最初は何いってるんだろう? って思っていました.

  1.prec(Float)

は気分的に単項(引数なし)のメソッドって認識だったんですよね(^^;;;

>>確かに, 数値のインスタンスのみに適用するのではなく, 上記のようにクラス
>>にも適用することにすれば, precもcoerceを用いて実現できると思います.
>
>そ，そうです．こんなことは思いもよりませんでした!!
>考えがいたらないのにつきあわせて申し訳ない．
># もっと早くひとこと言ってくれれば (^^;;;

(^^;;;

>>ただし, precから算術演算で必要なcoerce様機能も実現できますので, どっち
>>がよりプリミティブな機能かという問題は別ですが...
>>
>># でも, coerceを用いるという案も結構面白いなと思ったりして(^^;;;
>
>ですねー．
>うむ．もう少し考え直してみます．

考え直されるというのでまちますが, 本当に豊福さんの案のような一般的なも
のとしてcoerceを捉え直した方がよさそうですね.

# でも. 名前が悪いかも adapt/adjust とかは?
# 気分的にはadjustが近いかな??

そうすると, こいつは

  A#method(other)

があった時, Aがotherの型に適応できない時に, otherに対して適合できるよ
うに型変換してくれ, と頼みその結果を元に再実行するというモデルですね.

precはまさにこのモデルなんで, 実現できちゃうんですね.

豊福さんのいわれるように, この仕組みが算術演算以外にも利用できるものが
あるのはわかりました. ただ, この仕組みを一般無ものとして利用していいの
かどうか? というと, どうなのかなって? おもいもなくはないです.

まず, 一般に使えるようにするには, other.coerce(self, op)のようにメソッ
ドの情報がないと無理がありそうですね. ただ, これだと, ある1つのクラス
に対して複数のcoerceモデルがある時に, 実装が奇麗でないですよね... つま
り, opでディスパッチする必要が出てきます. 気分的にはモデル毎に違う
coerceがあった方が良いような...

class Foo
  include Arithmetic
  include Precision
  
  def arth_opn(other)
    other.arith_coerce(self)
  end
  def prec(other)
    other.prec_coerce(self)
  end
end

のような感じです.

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................................石塚 圭樹＠日本ラショナルソフトェア...
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