[ruby-dev:5387] Re: Bigfloat [compare to NaN]

ごとけんです

In message "[ruby-dev:5346] Re: Bigfloat [compare to NaN]"
    on 99/02/19, 石塚圭樹 <[e-mail]> writes:

>けいじゅ＠日本ラショナルソフトウェアです.

>>気持悪いという指摘は理解できます．ただ，それが気持以上に
>>悪いことなのかどうかは僕にはまだわかりません．
>
>数って普通インスタンス数が多いものですから. インスタンスの数だけクラス
>ができるのはどうも...

それは確かにいえます．

>>もし悪いならば，生成したクラスを登録しておいて新たな生成を
>>抑制することも出来ると思います．
>
>ですね.

これは意見の一致をみたのでこの手のクラス生成の考え方の
一つとして憶えておきます．

>>うーん，確かに最初は混乱しやすそうだというのは認めますが，
>>この手のインターフェイスを否定する理由としてはちょっと弱いと
>>思います．いままでその手の変換関数は Integer と Float と 
>>Array と String の4つしかなかったわけで．
>
>RationalもComplexもありますよ. Matrixはちょっと違いますがあります.
>RationalとComplexは2引数をとりますが, 自然な拡張になっています.
>
>既にある枠組を否定するからにはそれなりの理由が必要だと思いますよ.

済みません．ちょっと考えがまわってませんでした．

>># ちょっと Bigfloat(10)(100) の意図がわかりませんでしたが．
>
>C風に書けば
>
>  (*Bigfloat(10))(100)
>
>のつもりでした. Bigfloat(10)で関数(のポインタ)をかえして, それに100を
>適用すると.

なるほど．やっぱり予感したように Integer(num) などは
キャストとも気分がカブっていましたか．

>>出来るのですが…ひょっとして new とか induced_from という
>>名前が煩わしいと思われるのですか??
>
>そうですね. 型変換でなくてインスタンス生成のインターフェイスになってい
>るからですけどね.
>
>Rational(1,2)
>Complex(1,1)
>Matrix[[1,2], [2,4]]
>
>などなどとできているのに, Bigfloatだけがなぜ? って感じですか. これらの
>インスタンスって, リテラルで表現できないので, 簡単にインスタンスが生成
>できるインターフェイスを用意するのは重要かと思うんです.

了解．

ちなみに現行では Integer.induced_from() は Integer() と同じく
変換にしてますが，これと必ずインスタンスを生成するのとくらべると，
どっちがよいですか??

>インスタンスの生成のインターフェイスは今までと同じようにしたいので, 
>
>Bigfloat(val, prec=defalt_prec)
>
>で, precサイズのオブジェクトの生成. この時に必要であれば, クラスを生成
>する.
>
>とし, クラス参照を別に用意しませんか? といっても, 名前が悩むんですが...
>
>Bigfloat::class(prec)
>Bigfloat.class(prec)
>Bigfloat_class(prec)
>BIGFLOAT(prec)
>Bigfloat[prec]
>
>うーん...

::class は文法的に無理でしょう．::CLASS かな．

うーん，石塚さんが言われるようにリテラルがないことを補ううえで
僕の趣味をいうと最後のかなぁ…
でも文法的に Bigfloat[prec](num) で型変換とは出来ませんね．

逆に Bigfloat(prec) でクラス，Bigfloat(prec)[x] は出来るけど，
趣旨に合わない… んが，これはわりとよいような気がします．
現状のインターフェースとある意味矛盾しない考え方は，
Integer のように自明な場合は Integer[] も Integer() と同じ意味にし，
Rational と Complex はそれぞれ原さんの指摘に従い izatinon をつけた
ものでクラスをあらわし，現行のものは保存するというものです．
つまり，Integer() などは変換であることが自明なので
現状のまま残すが，Integer[] をこれから推奨するわけです．

# [x] は (x) とちがってシフトキーを押さずに済むのでお買い得!!

凡例: 

  Klass(*param)
  # param.size == 0 なら同名のクラス Klass を返す
  # さもなくば Klass がパラメータを持たないことが自明なら現行の変換
  #   さもなくば param をパラメーターとするクラス

  Klass(*param)[*x]
  #  num.size == 1 なら Klass(*param).induced_from(x[0]) 相当
  #          さもなくば Klass(*param).new(*x) 相当

例: 

  互換性:

    Integer(num) # Integer はパラメータ持たないので変換なのは自明．
    Integer[num] # インターフェイスをそろえるため．意味は同上．

    Float(num) # 現行では変換なのは自明．現行の仕様(double相当)も予約．
    Float[num] # インターフェイスをそろえるため．意味は同上．

    Rational(n,d) # 現行通り．
    Rational[n,d] # インターフェイスをそろえるため．意味は同上．

    Complex(r,i) # 現行通り．
    Complex[r,i] # インターフェイスをそろえるため．意味は同上．

    Matrix[*rows] # 現行通り．

  予定: 

    Bigfloat
    Bigfloat() # 精度が不定のクラス Bigfloat !< Precision
    Bigfloat(prec) # クラス．
    Bigfloat[num]
    Bigfloat()[num]  # 精度が不定というエラーにすべきか?
    Bigfloat(prec)[num] # num を Bigfloat(prec) に変換．

    Rationalization(klass) # (整域) klass の有理化．
    Rationalization(klass)[num] # num を Rationalization(klass) に変換．
    Rationalization(klass)[n, d] # 分子分母でインスタンス生成
    # Rational(n,d) == Raionalization(klass)[n, d]
    #  iff
    #    for rl = Raional(klass.indeced_from(n), klass.indeced_from(n)),
    #        rr = Raionalization(klass)[n, d]
    #    rl.numerator == rr.numerator
    #    rl.denominator == rr.denominator && 

    Complexization(klass) # (単位的環) klass の複素化．
    Complexization(klass)[num] # num を Complexization(klass) に変換．
    Complexization(klass)[r,i] # 実部虚部を指定してインスタンス生成．
    # Complex との同値関係 == は Rationalization のときと同様．
    # ちなみに極座標表示は一般の環 klass に対してはノルムというか
    # 付値(klass → 実数)が自明でないので自然には定義できない．

    Matrix(klass, n, m) # 体 klass 上の n-m 行列．
    Matrix(klass, n, m)[*rows] # 体 klass 上の行列のインスタンス生成．
    Matrix(klass, n, m)[mat] # 可能なら mat をMatrix(klass, n, m)に変換．

-- gotoken