[ruby-list:30040] Re: ライセンス／基礎編（笑）

  北澤です。

| 　Tacos です。
| 
| むむぅ。↓↓↓よく読むと後半に妙なことが（汗;;

  妙な例えが...

| この機会にオープン系ライセンスの基礎的な構造をば。

  まず最初にオープンソースと言うと、企業などの出したもっとがちがちに縛っ
たものとかいろいろあります。簡単に言うと、パッケージソフトと何ら許諾内
容は変わらない(もちろんリバースエンジニアリング禁止とか明記されません
が) ものもあります(それを批判して、オープンソースじゃなくてフリーソフ
トだとストールマンが言ったというのが最初のメールの本ですが)。

| ソフトウェアのオープン化を進めるための方法は：

  を進めたいのはある一部の人で、そういうことに特にこだわってない人もい
るのであって、後者は「オープン化を進めるための方法」をライセンスにより
特別に選択しようとしているとは限らないと思います。
＃私の最初のメールがこんな感じで対決姿勢っぽく聞こえちゃったかなという
＃意味でフォローしたのが二通目だったのですが。

| 今回の件は、後者であるＦＳＦ国が、「ruby国さんも経済成長をとげて、そろそ
| ろ一流国レベルの経済力をもつようになったのだから、自前の軍備をもって世界
| 平和の維持に貢献してくださいよ（rubyの著作権きちんと主張し、それをテコに
| オープン化推進の一翼を担ってほしい）」と言ってきてるわけです。
| 
| つまり、「ruby国よ主権国家たれ！」です。

  そうでもなくて、ストールマンは現状ライセンスだと GPL じゃない方を採
択した人がいると、GPL コンパチじゃなくなるので、その点は何とか修正して
もらえないものかなと言ってきてるのではないのでしょか。

  以下、なんか GPL 部隊と戦争するか、和平協定をどう結ぶかって話になっ
ているみたいですが、そもそもそういう方向性で考えているわけじゃないと思
うので省略。

| 日本の comp/lang 界は、ＧＰＬ談義として「ＡというソフトがＧＰＬに染まる
| とＡから派生したＡ’というソフトも・・・」という議論をしたがります（私も
| よく質問受けます）けど、この議論（数学パズルとしてはおもしろいですが）、
| ほとんど実益がありません。
| 法的意味はゼロです＃＃ライセンスが（契約だとしても）債権契約だから。

  あれ？これって、GPL から派生したソフトウェアは、GPL にならざるをえな
いようになってるので、まあ思想に染まる意思があろうがなかろうが見た目は
その意思をくんだように見えてるってことじゃなくて、なにか法的に派生した
Ａ’というソフトはその意思をくんだとはみなされないという根拠があるって
ことですか？

| むしろ、上記マンガちっくな構図の中でどういう方向感なのか、という大局観が
| 重要です。

  いやだから、「対GPL(含むそのポリシー) のポジションをどう置くか」でな
くて、「Ruby の使われ方としてどうあるのが希望だから、だから結果的にラ
イセンスに書くとこうなった」で選んでいいんじゃないのでしょうか。

  あ、最後に、私は GPL 削除派じゃないので勘違いしないで下さい。

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北澤