From: Tacos Date: 2001-06-02T12:27:20+09:00 Subject: [ruby-list:30025] ライセンス/基礎編(笑)  Tacos です。 むむぅ。↓↓↓よく読むと後半に妙なことが(汗;; matz@zetabits.com (Yukihiro Matsumoto) さん wrote: >             それか全体としてはGPLで私 >の作った部分はパブリックドメインとか(それでいいのか)。                    (だめですよ)。 これって、ちょっとGPLの基本的な理解が(^^;;; #前に「このへんは不得意で」とおっしゃっていたのはそういうことなんですね。 === この機会にオープン系ライセンスの基礎的な構造をば。 ソフトウェアのオープン化を進めるための方法は: 1.みずからソフトの著作権を放棄(あるいはそれに近い包括許諾)をして範を 示す、、、方法と 2.思いっきり著作権を主張して「オープンコミュニティの仁義に従わないやつ には使わせないよ」とする方法 があります。前者がBSD系で後者がGPL系です。 === わかりやすくマンガ的に表現すると: 世界の平和(ソフトのオープン化)を推進するためにの方法として、 1.自ら軍備(著作権)を放棄して範を示す国、、と 2.自らは世界最強の軍備を保有して、世界の平和を乱すものに天誅を加える国 があり得るわけです(どちらも究極的には世界の平和をめざしているのだが)。 今回の件は、後者であるFSF国が、「ruby国さんも経済成長をとげて、そろそ ろ一流国レベルの経済力をもつようになったのだから、自前の軍備をもって世界 平和の維持に貢献してくださいよ(rubyの著作権きちんと主張し、それをテコに オープン化推進の一翼を担ってほしい)」と言ってきてるわけです。 つまり、「ruby国よ主権国家たれ!」です。 ただ、ruby国では、これまで、「artsitic隊は、軍隊ではない」という国会答弁 を繰り返してきた手前もあるので、いきなり、GPL正規軍を唯一の軍隊として 全面配備というワケにもいかないでしょうから、「改訂artistic隊(案)」を提 示して、「これなら従前の経緯とも矛盾せずにしかも最強の軍事力を行使できる でしょう」と知恵をつけてくれたワケです。 したがいまして、この局面で、まつもとさんが、いきなり武装解除する(パブリ ックドメインにする)というのは全く逆方向を向いちゃってるわけでして(^^;; === ついでに、、、 日本の comp/lang 界は、GPL談義として「AというソフトがGPLに染まる とAから派生したA’というソフトも・・・」という議論をしたがります(私も よく質問受けます)けど、この議論(数学パズルとしてはおもしろいですが)、 ほとんど実益がありません。 法的意味はゼロです##ライセンスが(契約だとしても)債権契約だから。 むしろ、上記マンガちっくな構図の中でどういう方向感なのか、という大局観が 重要です。 ..Tacos(ozaki@ruby-lang.org)