[ruby-list:24221] Re: drb.rb: 0x40155740 is recycled object(IndexError)

石橋秀仁です。咳さん、お返事ありがとうございます。

> > 問題のスクリプトは何をしているかというと、
> > queueに入れたオブジェクトを、しばらくしてからpopしています。
> > そのものはいま出せないので、それに近いのを出します。
> 
> 添付のスクリプトだと recycled object のエラーは出ないですよね。
> 
> おそらく、queueに出し入れしているオブジェクトは、dumpできない
> ものではないですか ?

その通りです。popの返り値はoracle.rbのOracleオブジェクトです。
いわゆるウェブアプリサーバのDBコネクションプーラ機能です。
あらかじめ複数のコネクションを確保しておき、リクエストごとに
１つ使い、定期補充します。


同じエラーを再現するミニマムなスクリプト(svr.rb, clnt.rb)
を添付します。それぞれ別のターミナルで実行します。
 ターミナル1: ruby svr.rb
 ターミナル2: ruby clnt.rb
 ターミナル3: ruby clnt.rb
# すばやくやるのがポイントです (^^;
ターミナル3でのclnt.rb起動時に、"recycled object"エラーになります。

> このとき、参照されているオブジェクトがGCされてしまうと例の
> エラーが出る可能性があります。
> 
> 参照で送信されるオブジェクトをGCから守る方法は drb にはありませんので、
> なにか工夫してくださいません。すみません。

drbのオプションとしてそういう機能があるとうれしいです。
設定されたタイムアウト時間だけは参照を保持する機能（下記）。

> 咳は、時限付きセッションオブジェクトを作って参照しておくとか
> イテレータを使って保護したりしてます。

なるほど。イテレータ内スコープの変数に代入して、
イテレータ内だけの寿命を確保するわけですね。となると、

>   サーバ側
>   def query(s)
>     result = some_query(s)
>     yield(result)
>   end

  def query(s)
    yield(some_query(s))
  end
と書くと、意味がないのですよね。


> あと、DRbIdConv を差し替えると objectのIDに依らない参照を実装できます。
> IDの代わりに名前(文字列)で参照したり、new()のパラメータで参照したり
> するというのも手です。
> (実は[ruby-list:23715]のflyaway.rbはこれをやろうとしてた)

IDに依らない参照ではありませんが、DRbIdConvに差し替えによって、
上述の「時限付き参照表」を作れますね。書いたので添付します
(drb_ref_id_conv.rb)。"recycled object"エラーは出ません。

また、タイムアウトによって、オブジェクトがGCされて、
捨てられているのを確認しました。
  ObjectSpace.each_object(Foo) { count += 1 }
の部分です。画面に表示されるカウントでチェックできます。

これを使ってdrbを書き換えると、実際にリモートで参
照されている期間中だけGCされないようになります。
「タイムアウト」までの無駄な保持期間をなくせると思うので、
検討してみてください。＞咳さん

> dRubyは応用編なページを書こうと思ってるのですが、
> 需要がなさそうで止まってます。

ぼくにお手伝いさせていただけることがあれば、ぜひ。

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石橋秀仁 [e-mail] ICQ: 83329246
http://www.rr.iij4u.or.jp/~hideto-i/index.html