[ruby-dev:20729] Re: [BigDecimal] 標準添付案 [Re: Re: [BigDecimal] renaming proposal]

斎藤です。反応が遅くて申しわけありません。

----- Original Message ----- 
From: "石塚圭樹" <[e-mail]>
Sent: Wednesday, July 16, 2003 10:26 PM
Subject: [ruby-dev:20702] Re: [BigDecimal] 標準添付案 [Re: Re: [BigDecimal]
renaming proposal]

> >多分、意見が一致したということで
> >　BigDecimal op Float -> Float　(coerce)　を許す
> >に直します。
>
> 私は了解です.

自分は[ruby-dev:20642]で、BigDecimal・Float間のcoerce削除を提案して
いましたが、それは、「BigDecimal op Float -> BigDecimal」によって
暗黙のうちにFloatのいいかげんさ(^^; が混じったBigDecimalが生まれるのを
危惧しての事でした。なので、「BigDecimal op Float -> Float」ならば
いいと思っていました。

しかし今は、少し違う考えになりました。

自分が、BigDecimalとFloatのcoerceが働く時はどんな時か、と
考えたときまず最初に、以下のような例が浮かんでしまいました。

    a = BigDecimal("61.1")
    b = BigDecimal("60.0")
    if a-b == 1.1 # 間違って一箇所だけFloatで書いちゃった
    # => false

このように、本来すべてBigDecimalで計算したいのに、間違って一箇所でも
Floatで書いてしまったという時、この間違いを見つけるのが非常に困難に
ならないでしょうか?

・Floatの方が書きなれているし、より簡単に書けてしまうのでつい
　うっかりしてしまうかもしれない
・「より厳密な小数」としてBigDecimalを用いる場合、Floatが計算に一つも
　混じるべきではないし、そのような用途のためにBigDecimalはあったはず

という点から、上記のような間違いが起こる場合は案外多いのでは、と
考えました。

人間からの見た目は共に10進数ですが、コンピュータから見るとぜんぜん
違うものですので、やはりBigDecimalとFloatは水と油の関係にして、
どちらかからどちらへの暗黙的変換はやめた方がいいのではないかと
思うのです。

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斎藤ただし