[ruby-dev:8127] Re: [ruby-list:17940] Enumerable#collect

えぐち＠エスアンドイー です。

>>> In message [ruby-dev:8123] Re: [ruby-list:17940] Enumerable#collect
    On Wed, 27 Oct 1999 00:29:28 +0900, Takashi Ikeda <[e-mail]> said:

cercine> 池田孝志です。
cercine> 
cercine> 僕の言った事に対してだけ返答します。
cercine> 
cercine> EGUCHI Osamu <[e-mail]> writes:
cercine> 
cercine> > えぐち＠エスアンドイー です。
	...
cercine> > この、 『Array#to_a にもdup が要る様な気がします。』は、
cercine> > 
cercine> >   % ruby -v
cercine> >   ruby 1.4.2 (1999-09-18) [i386-freebsd3.3]
cercine> >   % ruby -e 'a=[];b=a.to_a;p a.equal? b'
cercine> > →true
cercine> >   % 
cercine> > 
cercine> > の様な状況の事を言っています。
cercine> > 
cercine> > あと、大概の to_a / collect は新しい Array に push しているので、
cercine> > dup は不要と言うのは同感ですが、 
cercine> > 
cercine> >   return self.dup if self.is_a? Array
cercine> > 
cercine> > では、「大概の」ではなく、Array#collect を特別扱いしています。
cercine> 
cercine> 大体、[ruby-dev:8090]自体バグっていることはともかく、これを
cercine> 出した段階では、Enumerable#to_aを知らなかったのであえてこう
cercine> していました。意図は汲んでもらえるとして、

了解です。

cercine> > まぁ、効率にしか影響しないし、必ずしも速くなる場合だけでもなようです。
cercine> 
cercine> ですが、Array#collectをArray#to_aのdupを取ったものの代わりと
cercine> して利用するには、[ruby-dev:8090]時点の僕には酷でした。
cercine> 
cercine> % ruby -v
cercine> ruby 1.4.2 (1999-09-18) [i586-linux]
cercine> % ruby -e '
cercine> a = Array.new(1000_000)
cercine> 
cercine> GC.start
cercine> t = Time.now
cercine> a.collect {|e| e }
cercine> p Time.now - t
cercine> 
cercine> GC.start
cercine> t = Time.now
cercine> a.to_a
cercine> p Time.now - t
cercine> '
cercine> 279.01583
cercine> 8.6e-05
cercine> 
cercine> [ruby-dev:8090]はEnumerable#to_aを知らない段階で作ったので、
cercine> [ruby-dev:8090]のcollectがEnumerable#to_aをdupしたものと同じ
cercine> 結果を出すようにしか考えていません。よってレシーバにArrayが
cercine> やってきたときには、yieldのぶん速くした方がよいのではないか
cercine> という提案でした。

なるほど、、

cercine> 判定でちょっと遅くなるくらいなら、相当遅くなるのを回避した方
cercine> が良いか、と思ったので。
cercine> もちろん、これがあまり要らないと僕が感じている事は、
cercine> [ruby-dev:8090]に書いたとおりです。

Array#to_a が self を返すを是とするので、
この Array をレシーバとした場合の特別扱いは、
不要と結論づけてよいですね。

cercine> Array#to_aでは(ソースとしては)レシーバを返すという仕様がある、
cercine> という点も知らなかったので、えぐちさんが入る前の
cercine> [ruby-dev:8098]で僕は[ruby-dev:8090]のcollectを
cercine> Enumerable#to_aと等価と考えていました。今のto_aから得たオブ
cercine> ジェクトを[ruby-dev:8090]のcollect として動作させるには、dup
cercine> しないといけないようです。[ruby-dev:8090]の*1つ目の*collect
cercine> には、やはりこのような二度手間はさせたくありません。
cercine> # もちろん、僕はArray#to_aをdupさせたいと思ったことは*今も*
cercine> # ありません。

別スレッドで、 
  bang(名前の終りが '!') なメソッドとそれと対になる 
  bang でないメソッドがある場合は、
  bang な方はレシーバを返し、
  bang でない方は新しいインスタンスを返す。

という事に付いての議論があったので、dup する／しないに
ある種のこだわりを、持っていました。

それで dup はそれ自体の実行コストはともかく、GC にやさしくないので、
深刻な問題を起こさない限り、レシーバを返すのが良いかな、、
と今は思っています。

	えぐち