From: Yukihiro Matsumoto Date: 2006-11-06T01:57:06+09:00 Subject: [ruby-dev:29840] Re: cgi.rbのDoS脆弱性について まつもと ゆきひろです In message "Re: [ruby-dev:29836] Re: cgi.rbのDoS脆弱性について" on Sun, 5 Nov 2006 23:38:08 +0900, Beyond writes: |まつもとさんの認識としては「共同体」もしくは「共同体の中でも意識の高い一 |部の人たち」という感じかと思います。私も、MoonWolfさんの言う「組織」とい |うのには、非常に違和感を感じます(.org=組織というのは別として)。 | |しかし、共同体(コミュニティ)と言えども、ある程度の公共性を帯びてきた場 |合には、それなりの運営体制をとらないといけないと思います。 個人的には「とらないといけない」かどうかは自明ではないのです が、それなりの運営体制をとることになにがしかのメリットがある ことは認めます。 |> が、それでも、自発的なボランティアに対価もなしに要求できるこ |> とには限界があります。その辺が意識の違いでしょう。 | |それで、時々、対価について言及されていますが、ささやかながら私個人もしく |は会社の方から支援させていただいても構いません。 お申し出には感謝いたします。 しかしながら、少なくとも私にの発言においては、対価についての 言及は(私以外に対価について言及している人はいないように思い ますが)、「対価が欲しい」というよりも、「対価を受け取ってい ないんだから義務を押しつけないで」というニュアンスです。具体 的にお金が欲しいとはっきり主張してる人は私を含めてほとんど居 ないんじゃないかな。 |ただし、幾つか前提となるべき条件があります。 | |1.継続的な支援を受け付ける窓口を作って欲しい | 寄付を受け付ける窓口無しに「対価を出せる状況に無い」と言っても説得力が |無いかと思います。窓口があれば、私以外にも支援しようというところが沢山、 |出てくると思います。 |# 寄付以外のビジョンがあるため、あえて受け付けてないのでしょうか? 現在の形のままで寄付なり出資なりを受けることには否定的です。 個人的にはRubyを有償でサポートする企業が(できれば複数)出てき て、そこがこういう対外的な(公共性のある)サポートを引き受けて ほしいと考えています。善意の個人に公共性を押しつけるのは不健 全ではないでしょうか。たとえ寄付によりある程度の対価が払われ るとしても。広く使われるようになってもはや公共性があると言う ならば受益者が負担する形がでてくるでしょう。今のところそうなっ てないってことはそこまでの公共性はないんだと私は判断してます が、こういう話が出てくるってことは、いつまでも「まだ公共性は 低い」とは言ってられないのかもしれませんね。 寄付の受け口としてはrubycentral.orgがすでに存在していて、 RubyConfを含むイベントや一部の開発プロジェクトの支援をしてい ます。が、ここでいうそれとはちょっと性質が違いますね。 ruby-lang.orgの運営やRubyそのものの開発に対する支援をしてな いし。頼んだら、そういう支援なども引き受けてくれるかな。 |2.日本Rubyの会およびrubyist.netとの関係を整理し、明示してください 以前の繰り返しになりますが、rubyist.netは私の個人所有のドメ インで、日本Rubyの会(サブドメイン jp.rubyist.net)はそこを間 借りをしている形になります。以前、Rubyの会側から「サブドメイ ンを使ってもよいか」という依頼を受けたので、私がそれを承諾し た形になってます。ですから、私が大家でRubyの会が店子ですね。 大家の思想信条が店子のそれと無関係であると同様に、私の個人的 信条や信仰と日本Rubyの会は無関係です。また、rubyist.netを使 うことにより、私の個人的信仰が会の妨げになっていると日本Ruby の会側で判断するのであれば、彼らが独自に自分たちのためのドメ インを用意することでしょう。現在まで理事たちの中でそのような ことが必要だと主張している人はいませんが。 | そうすると、公式サイトでは、コミュニティとして一番上に「日本Rubyの会 |(rubyist)」が書かれていますが、どのような関係にあるのか全く分かりませ |ん。非公式な会なのか、会計や会則、運営上の関係はどのようなものなのか、ハッ |キリと明示して頂きたいと思います。 http://jp.rubyist.net/ をご覧になれば会則などについて書いて あると思いますが。それを読んだうえで、それでは「明示」が足り ないとおっしゃっているのでしょうか。 |3.会計を管理する団体を設立してください おそらくは日本においては「日本Rubyの会」がその位置に一番近い と思います。が、しかし、現状では(任意団体にすぎないこともあ り)、正直、寄付やら資金の管理は手に余りそうです。もちろん、 設立当初からそのことは懸案であり、動きがないわけではないので すが、もうちょっとかかるかもしれません。いずれにしても、私個 人がruby-lang.org に対する寄付金を受け付けたりすることは考え てもいません。受け皿とか名義貸しにしても。 私個人に対する寄付とかいう話であればまた別ですが、今はそうい う話ではないですよね。 |4.コミュニティの運営を議論するMLについて コミュニティ全体の運営ですか。ちょっと対象になる範囲がわかり ませんね。「日本Rubyの会」という「組織」に限定するなら、専用 のメーリングリストはすでにあるのですが。 |あと、「わずかな対価のために義務感を押し付けられるのは嫌だ」「貰わないほ |うがまし」という意見もあるかと思います。私も、そう思います。そこで、提案 |なのですが、支援が恒常的に集まって、お金が回るようになるまでは、 |・ボランティアが、病気などで入院したときの見舞金 |としてプールしておくのは、どうでしょうか? 興味深いアイディアだと思います。参考にします。 まつもと ゆきひろ /:|)