[ruby-list:21396] Re: 引数コピーとオブジェクト指向

土岐です。

{Date} Tue, 14 Mar 2000 01:24:58 +0900
{Subject} [ruby-list:21394] Re: 引数コピーとオブジェクト指向
{Message ID} <[e-mail]>
中村暁史 Nakamura Akifumi <[e-mail]> wrote...

A.中村> だからといってこう繋がるのは、ちょっと、効率の話と概念の話が
A.中村> 混線しているような印象を受けます。
A.中村> 「オブジェクトだと思う」ならば「生成消滅は当然やらないとね」と
A.中村> 話が続くほうが、まだイイような気が。

確かに言われてみると、混乱してますねえ、自分。
しかし実用上問題が無いと分かっていてもやっぱり
「dup + 破壊的メソッドの連続」の方を使いたくなってしまうのは、
どうやら効率の問題とは別に理由があるようだと、自分の思考を
もう一度見直してみました。

  1. どうやらわたしは、破壊的メソッドの方が好きみたいです。
     メッセージを送るとオブジェクトの状態が変化するので、
     主体を持ったオブジェクトらしく振る舞ってくれるから、
     というのがその理由です。

  2. それに対して、「非破壊メソッドの連続呼び出し(連鎖？)」は
     どうもあまり好きではないようです。(たとえ概念的であっても)メソッドの
     間にオブジェクトが殺那的に存在しているのが、どうも気に食わない。
     作ったばかりのオブジェクトをすぐに手放すのはもったいない気がして、
     どうせオブジェクトを生成したのなら徹底的に使い回したい、と思うみたいです。
     なので単独の非破壊メソッド呼び出しなら抵抗はありません。

  3. あとこれはコーディングスタイルの問題ですが、
     非破壊メソッドの連鎖があまり長くなるとどうも見た目が
     野暮ったい感じがしてしまいます。
     かといって一行ずつに分解すると毎回代入が生じてやはり見た目に欝陶しい。
     だったら始めの一回だけdupしてあとは破壊的メソッドを
     呼べば見た目も(わたしの目には)すっきりする、という理由もあります。

自分で考えておいてなんだけど、なんだか主観的な理由ばかりだなあ。
松尾さんやただただしさんの「値」と「インスタンス」を明確に区別する
という首尾一貫したポリシーほど、一般的な説得力は無さそう。

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土岐 仁謙    神戸大学物理高エネ研 Ｍ２
http://www.freedom.ne.jp/toki/