[ruby-dev:24986] Re: sync and stdio buffering

In article <[e-mail]>,
  Tanaka Akira <[e-mail]> writes:

>> が、勘違いしている可能性のある私が書くよりも田中さんが直接書
>> いた方が効率的だと思います。[ruby-dev:24967]のコードをベース
>> に田中さんがコミットしていただけませんでしょうか。
>
> そうしてみました。1.8 にもいれました。

read buffer が空でないときに write すると、read buffer を空にしないま
まに書き込んでしまう可能性を忘れていたため、次の変更を行いました。

Index: io.c
===================================================================
RCS file: /src/ruby/io.c,v
retrieving revision 1.333
diff -u -p -r1.333 io.c
--- io.c	27 Nov 2004 14:08:19 -0000	1.333
+++ io.c	28 Nov 2004 16:17:42 -0000
@@ -261,11 +261,10 @@ rb_io_check_writable(fptr)
     if (!(fptr->mode & FMODE_WRITABLE)) {
 	rb_raise(rb_eIOError, "not opened for writing");
     }
-#if NEED_IO_SEEK_BETWEEN_RW
-    if ((fptr->mode & FMODE_RBUF) && !feof(fptr->f) && !fptr->f2) {
+    if ((fptr->mode & FMODE_RBUF) && !feof(fptr->f) && !fptr->f2 &&
+        READ_DATA_PENDING(fptr->f)) {
 	io_seek(fptr, 0, SEEK_CUR);
     }
-#endif
     if (!fptr->f2) {
 	fptr->mode &= ~FMODE_RBUF;
     }

(sync なときには) もはや stdio を通さずに write するので、stdio が
書き込む前に自動的に read buffer 中の余計に読んだ部分を捨てて file
offset を戻してくれるのを頼るわけにはいきません。

というわけで、自前で read buffer を空にするコードを
NEED_IO_SEEK_BETWEEN_RW に関わらず有効にしました。

ただ、read buffer が空の時に seek するのは無駄だと思うので、
READ_DATA_PENDING を使って read buffer が空でない時という制約を加えて
あります。

この変更を sync のときだけに限定するかしないかは迷ったのですが、規格で
はもともと stdio が自動的に read buffer を空にしてくれる保証はないので、
気にせず常にやることにしました。
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]