[ruby-dev:25078] Re: IO#flush dumps core again

In article <[e-mail]>,
  Yukihiro Matsumoto <[e-mail]> writes:

> ありがとうございます。ただ、eof?の仕様を確定しないうちにtest
> を書き換えちゃうのはやり過ぎかも。

えぇと、
http://www.ruby-lang.org/cgi-bin/cvsweb.cgi/ruby/test/ruby/ut_eof.rb.diff?r1=1.7;r2=1.8
を見ると分かるのですが、変更は IO#read(0) が nil じゃなくて "" を返す
ようになるという変更で、IO#eof? とはあまり関係ありません。

eof? は、EOF flag がクリアされているときの挙動は変わっていません。
[ruby-dev:22234] をあてた以降の挙動のままで、毎回 read して EOF になれ
ば true を返します。

# [ruby-dev:22234] 以前は eof? によって EOF flag がセットされたのでそ
# れ以降は read しませんでした。この変化はあの時点では気がつかず、ずい
# ぶんと後になって気がついたのですが、これに関する質問は今のところ見た
# 覚えがありません。そのうち酒井さんに会ったら話そうと思っていたのです
# が。

EOF flag がセットされている時の挙動は変わりました。今までは read せず
に即座に false を返していたのですが、今は read して EOF になるかどうか
確かめます。

今回の変化や、[ruby-dev:22234] の変化は、IO のつながっている先が端末の
場合は悪い感じの影響があります。具体的には ^D を入力しなければならない
回数が増えます。

ただ、普通のファイルに対してはあまり関係ありません。まぁ、他のプロセス
がファイルに追記したり、fd を share している他のプロセスが seek したり
した時には影響がありますが、その影響はファイル終端に位置していないとい
うことをちゃんと報告するようになるという、むしろ正しい影響です。

また、パイプ、ソケットなどについては、いったん EOF がくるとそれがくつ
がえされることはないので、システムコールが増えるほかは関係ないはずです。

> 「コンテキストスイッチを少し真面目」に行わ_ない_という手はな
> いものでしょうか。

たしかに、今までは問題なかったわけですからね。

ただ、ちょっと問題を大きく書きすぎたのですが、p は問題なさそうです。
また、puts も STDOUT は問題なくて、問題があるのは STDERR.puts です。

% ./ruby -ve '
STDERR.sync = true
Thread.new { STDERR.print "a", "b\n" }
STDERR.print "c", "d\n"
'
ruby 1.9.0 (2004-12-06) [i686-linux]
acb
d

それはそれとして、write 直前のコンテキストスイッチをなくすというのはそ
れほど悪くない考えかもしれません。

ただ、かなり状況がこみいっていて、今までと比べてどこが良くなってどこが
悪くなるのかまだ把握できていませんが。

> |* Windows でコンパイルエラーになる
> |  とくに popen あたりが厄介そうです。
> 
> Windowsな人々には迷惑をかけます。

すいません。
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]