[ruby-dev:13612] Re: yield *[[]]

In article <[e-mail]>,
  Tanaka Akira <[e-mail]> writes:

> 単値 -> 単値
>   代入の右辺 -> 代入の左辺
>   return -> メソッドの返り値
>   yield -> ブロック引数
> 
> 単値 -> 多値
>   yield -> メソッド引数                 (Method#to_proc)
> 
> 多値 -> 単値
>   メソッド呼び出し -> ブロック引数      (define_method)
>   Method#call -> ブロック引数           (define_method)
>   Proc#call -> ブロック引数
>   Continuation#call -> メソッドの返り値
> 
> 多値 -> 多値
>   メソッド呼び出し -> メソッド引数
>   Method#call -> メソッド引数
>   Proc#call -> メソッド引数             (Method#to_proc)

# IRC の log を眺めていたら break -> 式の値 というのもあることに気がつ
# いた。

提案というわけではないのですが、現在の認識を書いておきます。

厄介な点は単値と多値が混ざっていることです。したがって、きれいな(そし
て互換性の問題が大きいかもしれない)解はどちらかに統一してしまうことで
す。多値に統一するのが前田案・Common Lisp 流です。また、単値に統一する
ことも可能で、これは ML 流です。

# ちなみに私の案が - 代入に限って - ML 流であることに最近気がつきまし
# た。道理できれいなはずだ...

一応、メソッド呼び出しまで含めて単値で統一してみることを検討してみたの
ですが、def f(a, b=1) とか def f(a, *b) といったものの挙動が変化し、一
引数のメソッドをサブクラスで省略可能な引数を加えるということが難しくな
るので、互換性を考えなくても仕様自体に問題がある、という結論に達しまし
た。

しかし、考えてみると、現在でも返り値については同様の問題があるわけです。
つまり、サブクラスで返り値に副値を増やす、ということができません。まぁ、
そんな文句は聞いたことがないので返り値についてはだれも気にしていないの
かも知れませんが。

そんなわけで統一するなら前田案しか選択肢がないのではないかと思っていま
す。

# 私が想定している以外の単値の表現のしかたもあるでしょうが。

統一しないなら、なんらかの変換が必要になります。変換の内容をおいておく
とすれば、自明な解は入口の情報を完全に出口までたどり着かせることです。
たどり着きさえすれば入口と出口の組合せから変換の内容を自由に決められま
す。少なくとも入口と出口にミスマッチがなければ無変換にすることが可能に
なります。

変換が必要な場合には... どうしたらいいんでしょうねぇ?
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]
「ふえろ! わかめちゃん作戦です$(C⊇」(Little Worker, 桂遊生丸)