[ruby-dev:13550] Re: yield *[[]]

In article <[e-mail]>,
  [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) writes:

> |*[] が展開されて消えるとすれば、[1, 2] と表示されるというのが意図する
> |挙動な気がします。
> 
> 「う、そうかも」と思って考えてみたんですが、
> 
>    a = [1,2],*r
> 
> の挙動を考えるときr.length == 0であれば、その意図は
> 
>   a = [1,2],
> 
> であると考えられます(文法的には許容してませんが)。つまり、左
> 辺において  a と a, が区別され単値と多値を区別しているように、
> 右辺においても、多値でない単一の配列を表現していると考えた方
> が使いやすいように思うようになりました。

この件に関しては推測が外れることが多いですねぇ。
私の思考と Ruby の仕様が食い違っているんだろうなぁ。

ちなみに、私は、もちろん、当然のごとく、
  a = [1,2],*[]
と
  a = [1,2],
が等価である方が望ましいと思っていますが、同時に
  a = *[[1,2]]
も等価である方が望ましいと思っているわけで、それが満たされない以上、
[1,2],*[] だけが望み通りでもぜんぜん嬉しくなくて、むしろ一貫性に欠ける
ぶん嬉しくないですね。

もちろん「一貫性」というのは私の考えるところのものなので、そうは感じな
い人もいるでしょうが。

> 本来、Array()を用いて行われるべきです。Array()の挙動は、
> 
>   * 配列であればそのまま
>   * to_aryがあればその結果
>   * でなければ [ val ] 
> 
> を返します。*が右辺末尾にある場合にもArray()を呼ぶように修正
> します。

なるほど。Array() というものは初めて知りました。

> |もはや多重代入の右辺はなんらかの(ひとつの)値を生成するための形式なので、
> |自己代入の右辺に使えない理由はないと思います。
> 
> 理論的に使えない理由はないですが、
> 
>   * 使って嬉しい局面が少ない(a += [2,3]の方が明確)
>   * 文法がより複雑になる
> 
> ので採用しないかなあと思います。

妥当だと思います。

In article <[e-mail]>,
  [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) writes:

> とかはもしかして重複してます？

はい。意図を伝えるための大雑把な記述が前者で、正確な記述が後者です。

> |    さらに、右辺式が「式1 `,' `*' 式2」という形で
> |    配列に変換した式2 の値が [] の場合、
> |    式1 の値自体が右辺の値となります。
> 
> これは上述の通り、配列となるのが意図するところです。

了解しました。
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]
「ふえろ! わかめちゃん作戦です$(C⊇」(Little Worker, 桂遊生丸)