From: "nobu (Nobuyoshi Nakada)" Date: 2012-03-21T00:23:55+09:00 Subject: [ruby-dev:45418] [ruby-trunk - Feature #6177] array.cのrb_ary_equal()の高速化 Issue #6177 has been updated by nobu (Nobuyoshi Nakada). Glass_saga (Masaki Matsushita) wrote: > patchを直し、rb_equal()を実行した後に互いのRARRAY_LENのチェックと > p1, p2の有効性のチェック、無効であれば有効なポインタを得る処理を入れました。 > rb_ary_elt()を使えば簡潔に書けるのですが、以下のように遅くなってしまいました。 最も大きいのはrb_ary_elt()呼び出しのオーバーヘッドということのようです ね。 > >もう一点、&&ではなく||ではないでしょうか。 > > いえ、これは&&が正しいです。 > 比較する各要素のVALUEの値が異なっていて、かつ#==によっても異なったオブジェクトであると判定されればQfalseを返します。 たしかに。 > 新しいpatchを添付します。 i != 0 なら常に (p1 != RARRAY_PTR(ary1)) じゃないでしょうか。 ---------------------------------------- Feature #6177: array.cのrb_ary_equal()の高速化 https://bugs.ruby-lang.org/issues/6177#change-24974 Author: Glass_saga (Masaki Matsushita) Status: Open Priority: Normal Assignee: Category: core Target version: 2.0.0 できる限りVALUEの値の比較のみに留め、必要になったらrb_equal()を用いるという方針でrb_ary_equal()の高速化を試みました。 次のベンチマークを行ったところ、以下のような結果となりました。 require 'benchmark' A = Array.new(100_0000){|n| n } B = Array.new(1_0000){|n| n.to_s } C = Array.new(1_0000){|n| n.to_s } Benchmark.bm do |x| x.report do A == A.dup end x.report do B == C end end trunk(r35092): user system total real 0.010000 0.000000 0.010000 ( 0.011711) 0.010000 0.000000 0.010000 ( 0.002169) proposal: user system total real 0.000000 0.000000 0.000000 ( 0.002257) 0.000000 0.000000 0.000000 ( 0.002307) Fixnumのみで構成されたArrayの比較は従来の5倍ほどの速さになりました。 一方、rb_equal()による同値性の判定が必要となる場合でも性能の低下はありません。 patchを添付します。 -- http://bugs.ruby-lang.org/