[ruby-dev:35021] Re: [ruby-changes:5517] Ruby:r17021 (trunk): * vm_insnhelper.c, vm.c, proc.c (proc_call): allow call method with

まつもと ゆきひろです

In message "Re: [ruby-dev:35019] Re: [ruby-changes:5517] Ruby:r17021 (trunk): * vm_insnhelper.c, vm.c, proc.c (proc_call): allow call method with"
    on Mon, 9 Jun 2008 22:08:37 +0900, "Yusuke ENDOH" <[e-mail]> writes:

|> その辺がクリアになれば(若干のCレベルでの非互換性が発生します
|> が)、変更してもかまわないような気がして来ました。
|
|試しにやってみました。
|
|http://www.atdot.net/sp/view/97572k
|
|やたらでかいですが、ほとんどは blockptr を受け取る仮引数の
|追加と、rb_block_call_func と型が異なる引数のキャストです。

コミットしてもらおうかなあ。

|ところで。
|このパッチを書いた後に気づいたのですが、Ruby では以下の C の
|コードで bar() が 101 を返すことを仮定しているのでしょうか。
|
|    int foo(int i) {
|        return i + 100;
|    }
|
|    int bar() {
|        int (*func)();
|        func = foo;
|        return func(1, 2); /* 引数の数が異なる */
|    }
|
|これはたぶん C の仕様としては保証されなさそうなのですが、
|Ruby のソースコード中にはこれを仮定したコードが多数含まれて
|います。
|enumerator.c の each_slice_i(VALUE val, VALUE *memo) とか。
|でもこういうコードが実際いろんな環境で動いているわけで、
|わりと仮定していい性質なんでしょうか。よくわかりません。

仕様書を読んでないんで仕様的にどうなのか断言できませんが、プ
ロトタイプがANYARGSの時にはレジスタによる引数渡し最適化は行わ
ないで、わざわざ上記のようなコードが動くようにしている処理系
は多いですね。実際活用しているわけですが。

|もしこの性質を今後も仮定するなら、rb_block_call でブロックを
|呼び出すときに最後にブロックを持たせるだけで、互換性を保証？
|しつつ、問題が解決できそうです。
|
|以下は Proc#curry だけやってみたパッチです。
|
|$ ./ruby -e '
|c = proc {|x, y, &b| x + y + b.call }.curry
|c = c.call(1) { 100 } #=> warning: given block not used
|r = c.call(2) { 200 }
|p r  #=> 203
|'

ちょっとやってみてもらえませんかねぇ。問題が起きたらその時考
えるということで。