[ruby-dev:32290] Re: toplevel irb method

まつもと ゆきひろです

In message "Re: [ruby-dev:32289] Re: toplevel irb method"
    on Wed, 14 Nov 2007 16:54:42 +0900, [e-mail] (石塚圭樹) writes:

|一応, rubyと同じ振る舞いをするのが目標ですので, 意図はしてなかったです.
|
|で, なぜこうなってしまったかというと, irb では 評価のBinding を
|TOP_LEVEL_BINDINGではなく,
|
|	  @binding = eval("def irb_binding; binding; end; irb_binding",
|		      TOPLEVEL_BINDING, 
|		      __FILE__,
|		      __LINE__ - 3)
|
|をデフォルトのコンテキストにしています. これは, サブirbを起動したとき
|にローカル変数を共有しないためにこうなっています.
|
|で, 上記 @binding で
|
|  eval("def foo;end", @binding)
|
|すると, publicなメソッドとなるのです. これは仕様なのでしょうか?

トップレベルバインディングではデフォルトprivateというのが仕
様です。で、@bindingはトップレベルではないので、デフォルトは
publicになります。これを変更する方法があるのかどうかよく分か
りませんが。

|仕様だとすると, 対した悪さをするわけでもないのでこのままほっとくか, 他
|のバインディングを使うかになるのですが...

手元では

@binding = eval("def irb_binding; binding; end; irb_binding",
                TOPLEVEL_BINDING, 
                __FILE__,
                __LINE__ - 3)

eval("def foo; p 42; end", @binding)

を実行した場合、fooはprivate methodになりました。なにが違うん
でしょうね。どうもYARVではvibisibility情報がbindingではなく、
crefに格納されているようで、静的に解決されてるみたいですけど、
それと関係あるのかなあ。

visibilityがcrefにあることとか、静的に解決されちゃう(evalで
すりかわらない)こととかはどうよ、という気もしないでもないの
ですが、それは後で考えることにしましょう。