[ruby-dev:4179] Re: call/cc

ひわだです。

From: [e-mail] (Shugo Maeda)
Subject: [ruby-dev:4156] Re: call/cc
Date: Thu, 14 Jan 1999 12:35:55 +0900

> 前田です。

> > でも irb はまた別みたいです。とほほ。
> 
> こっちはGCをdisableにしても起るのでGCがらみではないみたいですね。

どうも気になるので懲りずに追ってみました。

結論から言うと「やはり何らかの方法で scope を保護せねばならない」みた
いです。scope_dup 要らないんじゃないですかとかテキトーなことを書いてし
まいましたが… ^^;;;。

スタックが伸びる方向への continuation の復元が行なわれると、スタック内
に PUSH されていた SCOPE（へのリファレンス）が POP されていくんですが、
POP 時にSCOPE オブジェクトをリサイクルしてしまうので、もう一度復元され
てされたときには SCOPE が破壊されているという。

とりあえず、こんなかんじで irb でも試した範囲では動くようになりましたが…

--- eval.c.orig	Fri Jan 15 09:09:31 1999
+++ eval.c	Fri Jan 15 09:09:33 1999
@@ -644,9 +644,3 @@
 #define POP_SCOPE() \
-    if (ruby_scope->flag == SCOPE_ALLOCA) {\
-	ruby_scope->local_vars = 0;\
-	ruby_scope->local_tbl  = 0;\
-	if (ruby_scope != top_scope)\
-            rb_gc_force_recycle((VALUE)ruby_scope);\
-    }\
-    else {\
+    if (ruby_scope->flag != SCOPE_ALLOCA) {\
         ruby_scope->flag |= SCOPE_NOSTACK;\
--- gc.c.orig	Fri Jan 15 09:09:20 1999
+++ gc.c	Fri Jan 15 09:09:36 1999
@@ -773,3 +773,4 @@ obj_free(obj)
       case T_SCOPE:
-	if (RANY(obj)->as.scope.local_vars) {
+	if (RANY(obj)->as.scope.local_vars &&
+	    RANY(obj)->as.scope.flag != SCOPE_ALLOCA) {
 	    VALUE *vars = RANY(obj)->as.scope.local_vars-1;

危険だ…。callcc を使わないときにも影響あるし…。

もっと良い手はないですかね。rb_call_cc でスタックの複製を作るときに、
スタック内をスキャンして POP 時に回収されないようにフラグを立てるとか…
（って、危険すぎ ^^;）。