[ruby-dev:4098] Re: call/cc

前田です。

EGUCHI Osamu <[e-mail]> writes:

> FreeBSD-2.2.8上で再現させた時、気づきました。
> irb で GC.disable を *２回* 評価すると
> 
>  irb(main):002:0> GC.disable
>  false
>  irb(main):003:0> GC.disable
>  true
>  irb(main):004:0>  call_cc {|c| $cont = c}
>  #<Continuation:0xd8928>
>  irb(main):005:0>  $cont
>  #<Continuation:0xd8928>
> 
> や
> 
>  irb(main):001:0> GC.disable    
>  false
>  irb(main):002:0> GC.disable
>  true
>  irb(main):003:0> cont = call_cc {|c| c}
>  #<Continuation:0xda278>
>  irb(main):004:0> 
> 
> のような(おとなしげな)挙動になります。
> 
> Continuation が、GC の捕食対象になっているようです。 

以下の動作を見るとContinuationクラス自体がGCされてnilに
なっているわけではないようです。

crunkey[ruby-1.3]$ ./ruby irb.rb
irb(main):001:0> GC.disable
false
irb(main):002:0> GC.disable
true
irb(main):003:0> callcc {|c| $cont = c}
#<Continuation:0x4015a754>
irb(main):004:0> $cont.call
nil
irb(main):005:0> $cont
#<nil:0x4015a754>
irb(main):006:0> $cont.call(0)
0
irb(main):007:0> $cont
#<0:0x4015a754>
irb(main):008:0> 

どうもContinuationの__classid__がContinuation#callの引数の値に
書き換えられているようです。
なぜこんなことになるのか見当もつきません。

> Data_Wrap_Struct() の mark が怪しい気がしますが、
> 追い切れませんでした。

こっちはContinuationインスタンスの方なので、おそらく問題ないと思います。

ちなみにirbを使わずに落とすことに成功しました。
# あんまりうれしくないですけど(^^;

crunkey[ruby-1.3]$ ./ruby -e 'i=0;loop{p i+=1;callcc{|c|c.call}}'
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/tmp/rba00934:1: [BUG] Segmentation fault
Aborted

必ず13回目のループで落ちます。
# GC.disableにすると落ちません。
gdbでおっかけるとメソッドテーブル(おそらくContinuationの)がNULLになって
いて、st_lookup()で落ちていました。

ちなみにこちらのケースではスタックが浅くなる方向へのジャンプなので、試しに
rb_thread_save_context()/rb_thread_restore_context()を使わないよう
にしたら落ちなくなりました。
でもスレッド使っててこんな落ち方をしたことはないですし、なぜ落ちるのかは
やはり謎です。

-- 
前田 修吾 (mailto:[e-mail])