[ruby-dev:4106] Re: finalizers

まつもと ゆきひろです

In message "[ruby-dev:4104] Re: finalizers"
    on 99/01/12, ARIMA Yasuhiro <[e-mail]> writes:

|有馬＠ＦＩＴＥＣです。

私信: 有馬さんへ．

maxの定義に関するメールがなにかエラーではねられてしまいまし
た．迂闊にもこのエラーメールを削除してしまいましたので，再送
をお願いしても良いですか？ なにかサブジェクトに不適切な文字
があるとかfmlが文句を言ってましたが，なにが不適切な文字だか
分かりませんでした．

||   * 現状のものよりもGCを生き延びるものが増える(finalizerのあ
||     るオブジェクトとそこから間接的に参照されるオブジェクトは
||     回収できない)
|
|私のイメージだと、finalize を起動するのも GC なんです。
|従来は、生存中のオブジェクトと、回収すべきゴミしか扱わなかったが、
|finalize を処理する前の状態があって、処理が終わるとゴミに移行すると
|いうようなものはいかがでしょうか？

それがそうは簡単でないので困るんですね．

|この「生き返り」の例を教えていただけませんか？

こんな例はいかがでしょう．人工的な例ですが．

$table = []
class Foo
  include Finalize
  def finalize
     $table.push self   # 「復活」させている(外部からの参照の追加)
  end
end

foo = Foo.new
foo = nil               # ゴミになる
GC.start                # finalizeが呼ばれる($tableに登録)
p $table                # 要素はゴミのはずだが参照できる

こういうことがあるので，finalizeのあるオブジェクトはfinalize
実行後，次のGCまでは「生きている」とみなす必要があるんです．

                                まつもと ゆきひろ /:|)