[ruby-dev:29173] Re: AIXでのコンパイルについて

> 採用します。
ありがとうございます。

それではまずconfig.hの件（前述の三つ目の件になります）から報告させていただきます。

結論から先に言いますと、
 config.hを標準Cヘッダやそれらをincludeするヘッダファイルより
 前にincludeしてほしい。

ということになります。

config.hに含まれる、
#define _LARGE_FILES 1
#define _ALL_SOURCE 1
が標準Cヘッダを呼び出す過程で切り替わると、あとから呼ばれた
ほうのヘッダで整合性がとれなくなったり、ワーニングがでたりします。

config.hはごぞんじのようにruby.hからincludeされていますので、
ruby.hのinclude位置をあげればいいと思ったのですが、
それができなものもみつかりました。
1. ext/openssl/ossl.hはopensslとRubyで構造体名がかぶっているので、
   opensslのヘッダよりあとにruby.hをincludeしています。
   このファイルをincludeしているファイルのうち以下のふたつが
   ext/openssl/ossl_bio.c
   ext/openssl/ossl_ssl.c
   unistd.hをincludeするのですが、
   そこでコンパイルエラーになってしまいます。
2. ext/readline/readline.cはRubyといくつかマクロがかぶってるので、
   readlineのヘッダよりあとにruby.hをincludeしています。
   readline.cもunistd.hをincludeし、
   そこでおなじくコンパイルエラーになってしまいます。

どうすればいいかよくわからなかったので、添付のパッチでは、
冗長ですがそれぞれのファイルの先頭付近でconfig.hだけを
includeしています。
#cvsのclient.cがそんなことをしていました。

また、コンパイル時の_ALL_SOURCESのワーニングをおさえるために、
ext/bigdecimal/bigdecimal.c
  ruby.hの位置をあげました。
ext/digest/rmd160/rmd160ossl.c
ext/digest/sha1/sha1ossl.c
  ruby.hをincludeしているdefs.hの位置をあげました。

まとめたパッチを以下に添付します。これらの変更によるmake checkでの
エラー数に変化はありませんでした。
また、このpatchを適用後にfedora5/i386でコンパイルしてみましたが、
問題はおこりませんでした。
おそらくこれらの変更は古いAIXにも影響ないと思われます。

よろしくご吟味ねがいます。
特にconfig.hのincludeがはたして正しい対応かどうかは私に判断つきかねますが、
ようするに前述の結論をかなえていただければ、幸いです。