[ruby-dev:9781] Re: IO.popen

新井です。

>>> From: [e-mail] (Yukihiro Matsumoto)
>>> Date: 21 May 2000 01:47:31 +0900
>>> Subject: [ruby-dev:9779] Re: IO.popen

> まつもと ゆきひろです

> ||今のcvsの最新はprocのときだけ終了するようになってますがブロッ
> ||クの場合は終了しないんでしょうか？
> |
> |終了した方が良いですね。
> 
> と思いましたが、互換性とブロックの意味(ブロックなしのopenの
> 戻り値を与える、終了したらcloseを保証)という観点からだと、ブ
> ロックの場合は終了しない方が良いような気がして来ました。
> ころころ変わって申し訳ないです。もうちょっと考えてから最終的
> な仕様を決めます。

他の方の意見が出されるときの助けになるよう(他力本願^^;)
ruby(の子プロセス)と双方向通信をする場合に限ったpopen() の書
き方を並べてみます。

(1) 従来方式(1.4はこの形式のみ)

    io = popen("-", "r")

    if io.nil?
      # child
      ...
      exit
    end

    # parent
    ...

(2) ブロック

    ret = popen("-", "r") { |io|
      if io.nil?
	 # child
	 ...
      else
	 # parent
	 ...
      fi
    }

    if ret.nil?
      # child
      ...		# <- (A)
      exit
    end

    # parent

(3) Proc

    io = popen "-", "r", proc {
      # child
      ...
    }

    # parent
    ...

(4) Proc とブロック

    ret = popen "-", "r", proc {
      # child
      ...
    } do |io|
      # parent
      ...
    end


とりあえず(2)では、

・(A)に処理を書くことがあるか？(あるかも知れない)
・ユーザ(スクリプト)にexitを任せるとatexit()が子側で実行され
  ることがあるのではないか？
・ブロックのparent部がnilを返すと親も(A)の処理を実行してしまう。

という問題があるように思います。

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新井康司 (Koji Arai)