[ruby-dev:9634] Re: callargs([nil])

まつもと ゆきひろです

In message "[ruby-dev:9631] Re: callargs([nil])"
    on 00/05/07, [e-mail] <[e-mail]> writes:

|  やっぱりうまくないです。Proc#call に Array １個を渡したとき
|の解釈として、
|
|(a) array は引数の配列
|(b) array は単独の引数
|
|の２種類ありますが、(1)のときだけ(b)と解釈されますが、それ以外
|は(a)と見なされます。(a)と解釈して欲しいときには(1'),(2') など
|とする必要があります。
|
|(1)  proc{|x|}.call(array)	-> (b)
|(2)  proc{|x,|}.call(array)	-> (a)
|(3)  proc{|x,*y|}.call(array)	-> (a)
|(1') proc{|x|}.call(*array)	-> (a)
|(2') proc{|x,|}.call(*array)	-> (a)
|(3') proc{|x,*y|}.call(*array)	-> (a)

うーん、なんだか良く分からないんですが、

|  ほとんどの場合はこれでうまくいくのですが、array == [nil] のと
|きだけは *[nil] -> nil -> [] と変換されて引数なしと見なされてし
|まいます。

これは分かりました。で、いろいろ考えるに massign() で nil を
空配列に変換している部分がマズかろうという結論に達しました。
過去との互換性もあるので、callでの代入ときだけ空配列に変換し
ないようにしてみました。あるいはそもそも  nil -> [] の変換は
不要かもしれません。が、要検証。

パッチはこんな感じです。

diff -u -1 -r1.41 eval.c
--- eval.c	2000/05/01 09:41:14	1.41
+++ eval.c	2000/05/08 04:44:58
@@ -3439,3 +3439,3 @@
     if (TYPE(val) != T_ARRAY) {
-	if (NIL_P(val))
+	if (!check && NIL_P(val))
 	    val = rb_ary_new2(0);