[ruby-dev:3594] Re: Multiple assignment at yield()

原です。

|まつもと ゆきひろです

|いやあ，多重代入と仮引数へのバインドを比較すると1つの仮引数
|は実は多重代入の
|
|  a, = *a
|
|に相当するわけです．ですから

なるほどそうだったのか。引数の数のチェックがあるから、、、思い
つかなかった。

実引数から仮引数の値の引渡しは、たとえ１つでも多重代入の様に行
なわれるわけですね。

＃そして、単純代入は多重代入の特別な場合であると考えてはいけない
＃というのも重要なポイントだ。


|で，考えられる対応は
|
|  * yieldに*がついた引数が渡され，その要素が1つだった時を特
|    別扱いし，その要素だけを渡す
|
|  * ブロックのパラメータに対する挙動を変更し(あるいは多重代
|    入の挙動も含めて変更し)，xは先頭の要素を(つまり「x,」と
|    等価)，*xは配列として代入するようにする
|
|というものが考えられます．他にもあるかも．
|で，後者は大げさになるので避けたいですねえ．

ふーむ。考えられるのはですね、今は

  *a = [0]  #=>  a == [0]

です。それなりに納得できますが、a == [[0]] にする手もあるわけで
すよね。

  x, *a = 1, [0]  #=>  a == [[0]]

というのを考えると。一応、私の意見としては、

  *a = [0]  #=>  a == [[0]]
  yield(*[0])  #=>  yield(0)

で一票かな。難しいなあ。


そもそも事の発端を解説しますと、enumerable なオブジェクトの
wrapper クラスを作ろうとしたんです。

  class Foo
    def initialize(e); @body = e; end

    def each0(&block); @body.each(&block); end
    def each1(&block); @body.each { |*x| block.call(*x) } end
    def each2(&block); @body.each { |x| block.call(*x) } end
    def each3; @body.each { |*x| yield(*x) } end
    def each4; @body.each { |x| yield(*x) } end
  end

  Foo.new([1]).each0 { |x| p x } #=> 1
  Foo.new([1]).each1 { |x| p x } #=> 1
  Foo.new([1]).each2 { |x| p x } #=> 1
  Foo.new([1]).each3 { |x| p x } #=> [1]
  Foo.new([1]).each4 { |x| p x } #=> 1

  Foo.new([[2]]).each0 { |x| p x } #=> [2]
  Foo.new([[2]]).each1 { |x| p x } #=> 2
  Foo.new([[2]]).each2 { |x| p x } #=> 2
  Foo.new([[2]]).each3 { |x| p x } #=> [2]
  Foo.new([[2]]).each4 { |x| p x } #=> [2]

これらの実行結果について即答できる人は多くはないと思うけど(^^;、
まあ、ruby1.1 で最適な each の定義は上の each0 ですが、一見正し
そうに見える each3 がうまく動かないのが不満だったわけです。
（意外に each4 がちゃんと動くのだった。）

何にしても、受けとったものをそのまま他に回す事ができれば満足なん
ですが、、、どうしたらいいかなあ。


||  x = 25          #=> x == 25
||  x = 25, 26      #=> x == [25, 26]
||  x = *[25, 26]   #=> x == [25, 26]
||
||たいしてうれしくないかもしれないですが、ブロックパラメータの値
||の受け渡しと consistent になって、八方丸く収まるというわけ。
|
|いや，文法が悲鳴を上げると言うデメリットがあります．^^;;;

まつもとさんの悲鳴はともかく文法の悲鳴は聞きたくないです。:-)