[ruby-dev:3724] Re: multiple assignment, yield and return

原です。

In message "[ruby-dev:3722] multiple assignment, yield and return"
    on 98/12/01, Shin-ichro Hara <[e-mail]> writes:
|スレッドが長くなったのでさし当たって subject を買えました。

ではなくて、「変」えました。(^^;

第0.2回 Ruby Conference で酔っ払いながら喋っていた yield のモデル
のことを一応書いてておきます。

yield(1, 2) を yield([1, 2]) と Array に変換するのも、ある程
度重いのではないでしょうか。そうでもないのかな。

もっと軽いクラス List みたいのをつくって yield(List.new(1, 2))
にしたらどうでしょう。List のメソッドは [], size, to_a ぐらい
しかないわけです。内容的には Array のサブセットでスーパークラス
相当だけど継承関系は独立なものとして。List は Class ではなくて
ユーザーから見えない ruby の内部的な構造としてもいいと思います。

そして、現在の ruby の中で上の List をエミュレートしたものを作っ
てみるとこんな感じです。

class List
  def initialize(*x); @list = x; end
  def [](x); @list[x]; end
  def to_a; @list; end
  def +(other); List.new(*(self.to_a+other.to_a)); end
  def size; @list.size; end
  def inspect; @list.collect{|x| x.inspect}.join(", "); end
end

class Object
  def to_l
    if is_a? List
      self
    else
      List.new(self)
    end
  end
end

class Hash1
  include Enumerable
  def initialize(h); @body = h; end
  def each; @body.each{|x,y| yield(List(x,y))}; end
end

class Hash2
  include Enumerable
  def initialize(h); @body = h; end
  def each; @body.each{|x,y| yield([x,y])}; end
end

module Enumerable
  def each_with_index(&block)
    i = 0
    each { |x|
      y = x.to_l + i.to_l
      block.call(*y)
      i += 1
    }
  end
end

Hash1.new(1=>2).each_with_index {|x| p x} #=> [1,2, 0]
Hash2.new(1=>2).each_with_index {|x| p x} #=> [[1,2], 0]

ここでは List が Array である @list を使っていて混乱しています
が、本来は Array を利用せずに定義されるべきものです。

もう一度言うと yield(Y) は、Y が２つ以上のリストの時、List(Y)
を渡し、１つの時は Y そのものを渡す、とするわけ。

受ける側 |x| は x が List のインスタンスかどうかで、多重代入
かどうか判断できるわけだから、結局 x.is_a? List というフラグ
を渡しているのと同等なんですがね。