[ruby-dev:3667] Re: Multiple assignment at yield()

原です。

In message "[ruby-dev:3663] Re: Multiple assignment at yield()"
    on 98/11/25, Yukihiro Matsumoto <[e-mail]> writes:
|
|まつもと ゆきひろです

|ここにいたって *x = a なんか導入しなければ良かったと思ってま
|す．実はこれは比較的後で導入されたので．

そんなこと言わないでくださいよ。(^^; これはいいですよ。


|一番抵抗が大きい理由は「私が今の動作に納得している(個々のルー
|ルの積み上げとして)」という点でしょう．

やはり誤解があったみたいです。こちらももう一度説明します。

|もう一度まとめてみましょう．左辺がコンマを含む時の動作は現状
|(A)も原さんの案(B)も同じだとしましょう．モデルとしては厳密に
|は違うのですが(強制的な配列化の手順が入る)，結果が同じなので
|無視することとします．

はい、この場合(A)と(B)は＊全く＊同じです。

|違いがあるのは左辺が *x の場合です．
|
|        *x = 1,2,3
|          (A) [1,2,3]
|          (B) [[1,2,3]]         # あれ？ [1,2,3]だっけ？

いえ、これは [[1,2,3]] ではなく [1,2,3] です。つまりこの場合
も＊全く＊同じなんです。

|        *x = a
|          (A) a.to_a
|          (B) [a.to_a]
|
|(A)の動作は「右辺を配列化し，それを代入」です．(B)の動作は
|「右辺を強制的に配列化し，その要素がひとつであれば，to_aした
|ものと置き換える」です(よね)．

これは誤解です。正しくは

        *x = a
          (A) a.to_a
          (B) [a]

です。違いはこの一箇所のみです。

なぜまつもとさんが誤解したかというと、私の[ruby-dev:3610]の説明が
読み難かったからですね。なぜこの読み難い説明をしたかというと、ま
つもとさんが多重代入はまず to_a が起動されるのだからそれは不可能
であると主張したからで、私は違うモデルを示したかったのです。しか
しモデルはともかく、違いはこの一箇所のみです。