[ruby-list:18561] Re: ruby 本新宿にて

お世話になっております。 A.中村です。

On Fri, 12 Nov 1999 16:41:37 +0900
"Hideaki Takata" <[e-mail]> wrote:

＞rushというのは、ウェブで見つけたのですが、roseというのは？

roseは、ホカはさておき俺の発言については
あくまで俺の妄想です(^^;

＞デスクトップのアイコンの挙動を定義するrubyオブジェクトが実行

まさにそのノリを妄想していました。
いや、見た目だけじゃなくてもっと色々と。

以前やってたシゴトで作って＆使っていた
(正確にいえば「既存フレームワークを継承して
作ったクラスを客に納入していた」)某システムが
まさにそんな感じでした。
ProductDataManagementシステムだったんですが、
デスクトップ上のアイコンとして、
ファイルとかの実データや、ファイルになってない
その他のデータ(ウラでDBMSが動いていて、それらの
アイコンの中のデータは基本的にそこに保存される
永続オブジェクト環境でした)や、あるいは
業務管理に必要な情報のオブジェクトとか
ユーザーそのものやユーザー管理、データの置き場、
などなどが全部オブジェクトなアイコンになっている
という環境でして。楽しかったです。

ただ、開発言語が結構しんどい代物だったので
(動的性はRubyに負けないくらいにあったけど
「気楽に使える便利なクラス」が欠乏してたし
いわゆる「実装の共有」の手段も無かったんで…)
納品ブツまで行かないにしても、ちょっとしたメンテ用に
そのシステムのRubyラッパーでも書いたろうか？とか
思っていた矢先に、不景気でシゴトがなくなりました(笑)。

んで、もっとすっきりした形で
似たような環境が手元にあったら
さぞシアワセだろうなと、妄想する日々(^^;

＞def textfile_wrapper

某では
class PdmItem
  class DataItem<PdmItem
    class FileSystemItem<DataItem
      class File<FileSystemItem
でした。クラスツリーは巨大でした(^^;

＃一般に、wrapperという枕詞は、要らないと思います。
＃その世界から見れば「それがfileソノモノ」なんですから。

＞def on_click()
＞  open()

そそ。まさにこんなノリでした。

メソッドも色々ありました。
生成や削除やコピーや移動は勿論メソッドでしたし、
DataItem以下にはCheckInやCheckOutというメソッドが
あって、「自分の物置(勿論オブジェクト)」と「公共の物置」
との間でDataItemを移動してリビジョン管理を行えましたし、
ワークフローオブジェクトにシゴトのシナリオを持たせることで
納期管理を行えるようでしたし。

処理を委譲するための各種ヘルパークラスは
それぞれのデータオブジェクトのクラスメソッドに
問い合わせることで、適切なクラスを返すように
なってたし。ICONの種類もクラスメソッド。

$editor_pathみたいな値は、Toolクラスが管理してました。

class Tool; end

class TextEditor<Tool; end
def TextEditor.path; "/usr/bin/vi"; end

class TextViewer<Tool; end
def TextViewer.path; "/usr/bin/less"; end

class TextFile
  def open
    edit
  end
  def edit
    system type.edittool.path + " " + self.path + "/" + self.name
  end
  def view
    system type.viewtool.path + " " + self.path + "/" + self.name
  end
end
def TextFile.edittool; TextEditor; end
def TextFile.viewtool; TextViewer; end

class ReadOnlyText<TextFile
  def open
    view
  end
end

こんなノリだったかなと。

あと、「Relation」もオブジェクトになってたってのが
俺としては鮮烈な思い出でした。コピー元とコピー先が
Copiedリレーションオブジェクトで繋がるんで
コピーの散逸も防げたし(笑)。製品や図面の間の構成も
全部リレーションで表現できましたし。

で、そんなアイコンを「選択」すると
デスクトップのメニューの中で
そのオブジェクトが理解できないメソッド名は
無効灰色表示になったりしました。


＃GNOMEって、ムソルグスキーの曲名にも、あったような。