[ruby-dev:38769] RCLASS_M_TBL() の構造の変更

　ささだです．

　RCLASS_M_TBL(klass) は，key が method id，value が method body を 表す
NODE* ，という st_table ですが，この value を NODE* から，GC 管理ではな
い，独自のデータ構造にしてもいいでしょうか．つまり，メソッドを表現するた
めに NODE を使わないようにしよう，という提案です．

　実装はこれからですが，何か意見・異論・反論・不明点など，頂ければ．

　かなり，内部の話なので，勝手に変えちゃってもいいような気がしましたが，
とりあえず ruby.h で公開されているメンバ変数の話なので，-dev に振ってみ
ました．

メリット：

・NODE の制限の撤廃

　メソッドの情報をもう少し足したいとき，NODE だと 3 word （最近だと 4
word まで書けますが）しか情報を付加できない，というのがあります．実際，
今は NODE を 2 つリンクさせてメソッドを表現しています．ちょっと，かっこ
わるいなぁ，という気がします．

　この辺の構造を，もっと柔軟にしたい，というのが一番のモチベーション．

・GC pressure の緩和

　NODE は GC 対象です．メソッドを表現する NODE は，比較的長寿命なオブ
ジェクトなので，mark コストをコンスタントに上昇させます．

　先日，このために 部分的世代別 GC が導入されました（あんまり mark しな
い）が，そもそも GC 管理オブジェクトにしなければ問題ないと思います．

（クラスのコピーとか考えると，やはり GC 管理になっちゃうかもしれないけ
ど，ちょっと実装してみないとわからない）

デメリット：

・互換性

　誰かがこの構成に依存した何かを作っていると，まずいことが起こるような気
がしますが，しかし誰か使ってるかなぁ．


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