[ruby-dev:2950] Re: experimental release 1.1b9_26

永井＠知能．九工大です．

>>>>> "M" == Yukihiro Matsumoto <[e-mail]> writes:
M> |現在の実装では，after で呼び出される手続きを登録する度に
M> |tk.rb の install_cmd によって，新たなコマンド番号が振られますから，
M> |たとえば点滅表示などに after を使っていると，
M> |コマンドテーブル Tk_CMDTBL が急速に巨大化していきそうです．
M> いや，分かるんですが，tclのafterがそもそもそういうものではな
M> いかと思います．それはともかく，その辺を改善すべくこういう実
M> 装を考えてみたんですが，どうもうまく動かないようです．
M>   def after(ms, cmd=Proc.new)
M>     Thread.start do
M>       ms = Float(ms)/1000
M>       ms = 10 if ms == 0
M>       sleep ms/1000
M>       cmd.call
M>     end
M>   end

after で問題になるのは，手続きを繰り返し登録して
実行させる場合であると考えて，試しに現在，
after を TkAfter なるクラスとして実装してみています．
いかがなものでしょうか？
火曜日までにもう少し試してみて，
tcltklib.c の Tk8.x 対応パッチとともに
送らせていただこうと思います．

ちなみに，こんな感じの使い方です．
-----------------------------------
x = TkAfter.new
x.start(10,proc{p 'aaa'},nil,50,proc{p 'bbb'},nil)
#       ↑    ↑         ↑  ↑   ↑          ↑
#       ｜    ｜         ｜  ｜   ｜      繰り返し時の引数情報
#       ｜    ｜         ｜  ｜ 繰り返し時の手続き
#       ｜    ｜         ｜繰り返し時のインターバル
#       ｜    ｜     最初の処理時の引数情報
#       ｜ 最初の処理時の手続き
#  最初の処理までのスリープ
-----------------------------------
繰り返し時のインターバルを省略した場合は，
最初の処理だけを行います(繰り返し after での登録はありません)．
繰り返し時の手続き以降を省略した場合は，
最初の処理時の手続きを繰り返します．
インターバル時間や引数情報には，
それぞれを決定する proc を与えることもできます．

クラス下で管理することにより，
繰り返し毎に新しい proc を生成して
install_cmd したりする必要はなくなっています．
after で登録した手続きの ID も保持しますから，
上記の例で x.cancel で登録取消なども可能になります．

＃ 手続きの設定と，スタートとは別々にしようかとも思ったのですが，
＃ 現時点では一緒になっています．
＃ 送らせていただく時点では切り離すかもしれません．

-- 
                                         永井 秀利 （九工大 知能情報）
                                             [e-mail]