[ruby-dev:592] Re: optimize (Re: Assigne to special variable)

えぐち です。

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> 差出人 : Yukihiro Matsumoto <[e-mail]>
> 件名 : [ruby-dev:588] Re: optimize (Re: Assigne to special variable)
> 
> まつもと ゆきひろです
> 
> In message "[ruby-dev:586] Re: optimize (Re: Assigne to special
variable)"
>     on 97/09/30, Yukihiro Matsumoto <[e-mail]> writes:
> 
> |まつもと ゆきひろです
> 
> ||> それとキーワード判定ってそんなに重くないような気がするんです
> ||> けど．重くなければ複雑になるだけですよね．
> ||
> ||ところが、yylex の実行時間の殆どは２分探査が占めてました。
> ||で yylex は、全体のいくらかというと、、ベストテン圏内に登場することも
> ||まずらしくないようです。（みぢかいスクリプトではあれですが、）
> |
> |そうか，それは考えた方が良いかも．
> 
> うちにも gperf がインストールしてあったので，ちょっと使って
> 見ました，なかなか面白いですね．

gperf は、gcc 自身の生成に必要なので gcc の走るプラットホームには
よくインストールされています。
２分探査は高速なアルゴリズムですが、さすがに完全ハッシュの方が
速いですし、レイテンシーがフラットなのがいいです。

> でも，手元にある900行くらいのスクリプトでは有意な差は出なかっ
> たんですねえ．確かに速くなっているようなんですけど，せいぜい
> 数ミリ秒くらいでした．今後の使い勝手などを考えると変更する価
> 値があるのだろうか，という感じでしたね．もうちょっと検討して
> みましょう．

じつは、自分のパッチでは if/unless/while/until の例外を表駆動に
変更したのでそれも効いているです。一遍にやってので分離したデータを
持ってないです。^^;

> ところで，えぐちさんのお使いのプロファイラやカバレージツールっ
> てなんなんでしょう？ すごく正確な値が出てるみたいですけど．

プロファイラは、FreeBSD の /usr/bin/gprof です。
  env CFLAGS='-pg -O2' ./configure
な ruby を走らすだけです。
sunos では GNU-gprof です。基本的に同じですけど。

カバレジテスタは、 gcov です、*次の* リリースの gcc に含まれます。
pgcc とか egcs という gccの改造をしているプロジェクトの
中間成果に含まれています。

  env CC=gcc-test CFLAGS='-fprofile-arcs -ftest-coverage' \
    ./configure
ってかんじです。

こんなもの取れます。
---
                static VALUE
                rb_eval(self, node)
                    VALUE self;
                    NODE * volatile node;
                {
      129541        NODE *state;
      129541        volatile VALUE result = Qnil;
                
                #define RETURN(v) { result = (v); goto finish; }
                
                  again:
      142971        if (!node) RETURN(Qnil);
                
                #if 0
                    sourceline = nd_line(node);
                    sourcefile = node->file;
                #endif
      142736        switch (nd_type(node)) {
         553          case NODE_BLOCK:
         553            while (node) {
        2118                result = rb_eval(self, node->nd_head);
        1922                node = node->nd_next;
        1922            }
         357            break;
                
                        /* begin .. end without clauses */
                      case NODE_BEGIN:
      ######            node = node->nd_body;
      ######            goto again;
---

あと SunOS の tcov でも同じように測れると思います。
ruby は幸い KnR1 でかかれているので古き良き SunCC でも
コンパイルできるので tcov もＯＫでしょう。
（SunOS4 自体が絶滅しなければいいんですが、because I love BSD!! ）

＃
ruby にスクリプトのプロファイルやカバレジテストの機能を
付けようと一瞬思ったのですが、 thread でめげました。

	えぐち