From: Tadayoshi Funaba Date: 2008-11-10T21:33:56+09:00 Subject: [ruby-dev:37056] Re: [Feature #735] Date#inspect > 「inspectは人間に優しい文字列化」という観点から、Date#inspectの出力はふさわしくないと思います。 > # やら # のほうがわかりやすいです。 「inspectは人間に優しい文字列化」というのは初めて聞きました。現状では本 質部分がすべて見えているので、それなりに気に入っていますが、現状のよう な情報が大部分の人間に無用である、ということなら、inspect も to_s と同 じようにしてもいいかもしれません。 ただ、inspect というのは、smalltalk 由来じゃないかと思うのですが、その 考えかたからすれば、現状の inspect は外れてはいないように思います。デフォ ルトの inspect の振舞いからもそう感じます。to_s と殆ど変らない情報を提 供することには疑問を感じます。 たとえば以下の、a と b は違うのですが、いくらか秒以下の桁を表示すること にしてもその違いは判らないかもしれません。 a = DateTime.parse('2008-11-10T01:02:03.123456789') b = DateTime.parse('2008-11-10T01:02:03.1234567891') また、同じ日付のように見えても、グレゴリオ暦とユリウス暦では違うわけで すが、そういうことも判りません。現状では、違いははっきりします。 inspect とはそういうものじゃないかという気がします。to_s したら同じよう に見えた日付も違うものだった、という事が判ればデバッグに役立つと思いま す。 ここで「俺の考える inspect」を述べ合ってもしょうがないので、そもそも ruby の inspect はどうあるべきだったのか、まつもとさんに訊いてからどう したらいいか考えたほうがいいでしょうか。