[ruby-list:32146] Re: call by name

From: [e-mail] (YANAGAWA Kazuhisa)
Subject: [ruby-list:32144] Re: call by name
Date: Wed, 31 Oct 2001 21:00:19 +0900

> Haskell の解説文書で「遅延評価は call by name とにている」といってるの
> は何か読みましたけど．call by name って言う時式はかけるんですか?

ドラゴンブックによれば、

| 名前呼び
| --------
|
| 名前呼びの定義は, 以下に示すようにAlgolの複写規則にもとづく
| のが普通である.
|
| 1. 手続きをマクロと同じように扱う. すなわち, 手続きの呼出し
|    は, 呼出し側のその箇所で, 呼び出される手続きの本体とテキ
|    ストのまま置き換える. また, 仮引数も実引数のテキストのと
|    おりに置き換える. このようなテキストの置換をマクロ置換ま
|    たはインライン展開という. 
|
| 2. 呼び出される手続きの局所名は, 呼出し側の名前と重ならない
|    ようにする. そのために, 呼び出される手続きの局所名は, マ
|    クロ展開をするときに, 構文上ですべて別の名前に付け替えら
|    れるものと考えてよい. 
|
| 3. 実引数の計算順序を保つために, 必要があれば, 実引数をかっ
|    こでくくる.
                                         (コンパイラII p.519)

だそうなので、上記3から察するに式も書けるようです。

想像なんだけど名前呼びというのは、λ式で自由な出現に代入する
というβ簡約がモデルで、簡約順序の規定が値呼びの起源なのでは
ないでしょうか。

# SICP(2nd ed.)にはcall-by-nameとcall-by-needの違いに言及し
# ている脚注があるけど簡潔に説明できない...

-- Gotoken