[ruby-dev:19601] Re: Errno::EWOULDBLOCK is EAGAIN?

新井です。

In message "[ruby-dev:19600] Re: Errno::EWOULDBLOCK is EAGAIN?"
  on 18 Feb 2003 22:47:05 +0900,
  [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) wrote:
> まつもと ゆきひろです

> この修正にもかかわらず、EAGAINとEWOULDBLOCKが同時に違うオブ
> ジェクトとして定義されたことはなかったような気がします。昔は

p Errno::EAGAIN.id
p Errno::EWOULDBLOCK.id

ruby 1.6.7 (2002-03-01) [i586-linux]
537742036
537741136

ruby 1.7.3 (2002-10-18) [i586-linux]
537741396
537740496

のように、違うオブジェクトだと思いました。1.6.7 までは、どち
らの例外があがるかは、ruby の実装依存だったので、どちらでも 
rescue できるよう利用者が意識する必要があったのですが、
(ruby-1.8/ext/gdbm/testgdbm.rb にはちょっとだけその名残があ
ります)例外の一致判定の方法を変えることで対処した、1.7 の方
法はうまいなあとは思ってました。

begin
  raise Errno::EWOULDBLOCK
rescue Errno::EAGAIN
  p "rescue #$!"
end

-:2: Errno::EWOULDBLOCK (Errno::EWOULDBLOCK)
ruby 1.6.7 (2002-03-01) [i586-linux]

-:3: warning: instance variable errno not initialized
ruby 1.7.3 (2002-10-18) [i586-linux]
"rescue Errno::EWOULDBLOCK"

-:3: warning: instance variable errno not initialized
ruby 1.8.0 (2003-02-16) [i586-linux]
"rescue Errno::EAGAIN"

> この状態だと === の例外の一致は意味がないわけですが(削る必要
> もないけど)、どっちが良いですかねえ。

新しい仕様だと困ることというのも特にないだろうと思います。
強いて言えば、[ruby-dev:12677] でまつもとさんもおっしゃってた

p Errno::EWOULDBLOCK
ruby 1.8.0 (2003-02-16) [i586-linux]
Errno::EAGAIN

と表示の名前が変わる違和感だけでしょうが、理屈をわかってしま
えばどうということもないです。

p [Errno::EWOULDBLOCK, Errno::EAGAIN].uniq
=> [Errno::EAGAIN]

の結果がシステム依存で困るってこともまあないでしょう。

例外の一致に === を使うこと自体は残しておいてもいいですね。
SystemCallError.=== はなくして良いでしょうね。

個人的には変える必要はなかったと思うのですが、戻す必要も別に
ないなってとこです。今の仕様に変更した経緯は何かあったのでしょ
うか？

# 強いて言えばドキュメントの修正だけが。。

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新井康司 (Koji Arai)