[ruby-dev:11729] Re: fork_and_kill_other_threads

まつもと ゆきひろです

In message "[ruby-dev:11728] Re: fork_and_kill_other_threads"
    on 00/12/07, [e-mail] <[e-mail]> writes:
|
|akr> fork 時におけるスレッドの望ましい振舞は、スレッドの性質に依存すると私
|akr> は思っているので、その性質を把握している部分が指定するしかないと思って
|akr> います。つまり、ライブラリを書く人が指定するしかない、と。
|
|そうですよね。
|
|これからライブラリでスレッド起こす人は fork してよいかどうかを
|指定しないとだめってことですよね。

それは考えすぎでは？ fork safeである必要のあるプログラム/ラ
イブラリってそんなにたくさんないと思うんですが。たとえば、
timeoutだって、forkした先でもtimeoutする必要があるとは思えま
せん。むしろじゃまでしょう。

ということは、fork safeである必要があるスレッドを起こす人(と
いうかライブラリ)だけが気を付ければよいわけです。

もっとも、なひさんのおっしゃるように母数が小さすぎるんで安易
な予想は難しいんですが。

|なにが言いたいかと言うと、ライブラリ使いはじめてから fork するのって
|いうこと自体、無謀な気がするので fork するほうがシチュエーションに
|気を使うべきではないでしょうか ?
|
|という意見です。
|
|1.6.1のRubyでは、
|  「forkできるシチュエーションを限っている」
|
|いま考えているのは
|  「いつでもforkできるにはどうすればよいか」
|
|ですよね。

「forkできる局面を増やす」という目的が暗黙のうちにあることは
否定しません。

|そういう風に fork を使うことってそうないんじゃないかと思うんです。

open("|-")とか。

|それで、いつでも fork できるためにはライブラリ全部でスレッド起こす
|たびにforkしてよいかを指定するのはちょっとイヤと思ったんです。

これは「おおむねfork safeでなくても良いだろう」という判断に
よっているわけです。ほとんどのシチュエーションで問題なく動き、
問題のある特定のシチュエーションでもそれなりの回避策がある改
善なら、できることなら採用したいんですが。

                                まつもと ゆきひろ /:|)