[ruby-dev:11720] Re: IO (Re: fork problem?)

In article <[e-mail]>,
  [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) writes:

> 「結局 file descriptor だから、file descriptorから同じ操作で
> 作れれば良い」というのは「クラスと実際のfile descriptorの対
> 応の責任は作った人がとれば良い」と続くんですかね。

意図としては逆です。

「クラスと実際のfile descriptorの対応の責任は作った人がとらざるを得な
い」から「結局 file descriptor だから、file descriptorから同じ操作で作
れれば便利」なのではないかと思っているのです。

まず、私は file descriptor につながっている先がどのようなものかを ruby
が完全に同定することはおそらくできないとあきらめています。

# FreeBSD の open システムコールをすこしたどってみたのですが、mode は
# (少なくともファイルの種類に依存しない場所には)記録されていないようで
# す。

で、あきらめてしまったので、最悪、人間が情報を与えれば、好きなクラスを
使ってオブジェクトを作れるといいな、というのが私の考えの流れです。

もちろん、かなり高確率で推定することはできると思います。file
descriptor が 0番なら少なくとも読み込めるでしょうし、1, 2番なら書き込
めるのでしょう。fstat(2) して S_ISSOCK して真ならソケットでしょうし、
checkpassword 用の 3番なら read only でしょう。/proc を見ればいろいろ
とわかるかもしれませんし、遅くてもいい場合には lsof やらfstat(1) を呼
び出してもいいかもしれません。権限があるなら kernel を覗く事もできるか
も知れません。おそらく、他にもいろいろな heuristics があると思います。

そのような heuristics を適切に組み込むのはもちろん有用だと思いますが、
最悪、人間が設定することもできるといいな、というのが意図です。

> それだと気は楽ですが、なんとなく居心地が悪いですね。

外界の資源と対になるオブジェクトなのに、対応が取れているとは限らないか
ら、ですかね?

まぁ、OS という鏡にうつった外界の景色からは、細かいところはわからない
ものです。なにか知っているものだと思えても裏に何が隠れているかは知れた
ものではありません。これはそういうものだと思うしかないのではないかと。
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]
「くっだらないコト聞いちゃったねー$(C⊇ ごっめーん$(C⊇」
  (魔法使い養成専門 マジックスター学院 2, 南澤ミヅキ)