[ruby-list:17350] ruby-man-1.4.2-jp

これつぐです。


リファレンスマニュアルについて気になるところ(現状との不一致等)が
あるので、報告・確認・質問です。

英語版リファレンスマニュアル、ChangeLog、ソースも
眺めながら自分なりに考えたりしてみたのですが、
Cはもちろんまともなプログラミングの経験がないので、
(大学でFORTRANを週一×半年やった程度……)
正直よくわかりません。
フォローをお願いいたします。


--options.html
>    -S
>           スクリプト名が`/'で始まっていない場合, 環境変数 PATHの値を使って
>           スクリプトを探すことを指定します．これは、`#!'をサポートしてい
>           ないマシンで、 `#!' による実行をエミュレートするために、以下の
>           ようにして使うことができます:
>         #!/bin/sh
>         exec ruby -S -x $0 "$@"
>         #! ruby
>           システムは最初の行により，スクリプトを/bin/sh に渡します．
>           /bin/shは2行目を実行しrubyインタプリタを起動します． rubyインタ
>           プリタは-x オプションにより`#!'で始まり, "ruby"という文字列を含
>           む行までを読み飛ばします．
>           システムによっては $0は必ずしもフルパスを含まないので，`-S'を用
>           いてrubyに必要に応じてスクリプトを探すように指示する必要があり
>           ます．
>           ファイル名に含まれるスペースなどを正しく扱うには， $*よりも
>           ${1+"$@"}のほうがよいかもしれませんが，cshが解釈する場合には動
>           作しなくなります．

ここで出てくる「$*」は「"$@"」の間違いでしょうか?
それともそんな単純な話ではなくて、
文章そのものを直す必要があるのでしょうか。
execのところを変更したときに整合が取れなくなったようなのですが……。


--syntax.html
>   コメント
>   
>    例:
>         # this is a comment line
> 
>    スクリプト言語の習慣にならい，文字列中や文字表現 (?#)以外の#から行末ま
>    でをコメントと見なします．コメント行末のバックスラッシュは次の行へのコ
>    メントの継続を意味します．

継続しないようです。
また、(?#)とは数値リテラルの?表現(文字コードを得る)のことですよね?


--function.html
>    require(feature)
>           featureで指定される ruby ライブラリを必要に応じてロードします．
>           featureはロードするライブラリを指定する文字列で，拡張子.rbが指
>           定されている時はruby スクリプト，拡張子.oが指定されている時は，
>           バイナリモジュールをロードします．ただし，いくつかのアーキテク
>           チャではバイナリモジュールのロードは提供されません．バイナリモ
>           ジュールの拡張子はアーキテクチャ毎に ".so"などと異なっています
>           が，feature名の拡張子はいつも .soを用います．

バイナリモジュールの拡張子には".o",".so",DLEXTが使えるようです。
ChangeLogや$"の表現によると".so"が標準(?)みたいですが……?


--funtion.html
>    srand([seed])
>           randの乱数の seedを設定し，古い初期値を返します．初期値が省略さ
>           れた時には現在の時間を種にします．

省略時に現在の時間を種にするというのは正確でないようです。
もっとも、正確なところを書いてもあまり意味がないのも確かですが。



--Array.html
packのtemplateに洩れ(追加し忘れ?)があるようです。
それともundocumentedな機能なのでしょうか。
"eEDgGMUZ%"あたりがないようです。
"%"は未サポート、"Z"は"null padded"のようですがあとはわかりません。
"_"も使えるみたいですが……?


--Array.html
>         unshift(obj)
>                objを配列の先頭に追加します．各要素はひとつずつ後ろにずれ
>                ます．objを返します．

追加後の配列を返すようです。


--File.html
メソッドのstatが抜けているようです。
(lstatの説明からのリンク先がありません)


--String.html
unpackのtemplateにArray.html同様に洩れがあるようです。


--FileTest.html
>         size?(filename)
>                filenameのサイズを返します．filenameが存在しない時や
>                filenameのサイズが0の時には偽を返します．

nilを返すようです。


--bundle.html
etc.htmlとparsedate.htmlがリンクだけで
本体がないのはまだできていないからでしょうか。
それともarchive洩れでしょうか。
(tkに関してはドキュメントがない旨が明記されているので……)


--dbm.html
>                                       DBM
> 
>           NDBMファイルをアクセスするクラス．キー，データともに文字列でなけ
>           ればな らないという制限と，データがファイルに保存されるという点
>           を除いては Dictクラスと全く同様に扱うことがでます．

Dict→Hashですよね?


--glossary.html
>    ビルトインクラス, Built-In Class
>           Rubyインタプリタ組み込みでインスタンスの構造が通常のオブジェク
>           トと異なるクラス． これらのクラスやそのサブクラスのインスタンス
>           はインスタンス変数を持てないなど，構造の違いから来る制限がある．
>           これらのクラスを継承したクラスを定義することはお勧めしない．
>           Rubyのビルトインクラスは以下の通りである

ビルトインクラスもインスタンス変数を持てるようです。
他の制限はよく知りませんので、
文章をどう変えたらよいのかまではわかりません。
Object#instance_variablesの説明も少し変えるべきかもしれません。


--その他
{R,r}uby、{P,p}erl、{M,m}ix{-,}inの表記の揺れがあります。
{R,r}ubyは使い分けがあるようですが、
{P,p}erlはPerlに統一できそうです。
{M,m}ix{-,}inはMix-inが正式にみえますが……。



以上のことがはっきりしたらその他の細かい修正(誤字等)も含めてpatchを
(まつもとさんに?)送るつもりです。
英語版はよく見ていませんが、
仕様変更に追随できていない箇所はほぼ同じみたいです。