[ruby-dev:962] Re: ruby 1.1b0 released

わたなべです.

http://www.os.rim.or.jp/rbdj11b0.zip
http://www.os.rim.or.jp/rbgw11b0.zip
http://www.os.rim.or.jp/rbgwdll.zip

結局拡張モジュールの DLL 化したんだけど, tcltklib あたりとか
終了時があやしいです. でも gdb の tcl/tk 版も同じ挙動なので
とりあえず我慢してね.

ちなみに tcl/tk の win 版は
  ftp://ftp.sra.co.jp/pub/lang/tcl/win76.exe
などにあるので, こちらもインストールしてください. mswin32 版
もたぶんこれを使ってるんだと思います.

各 DLL は RUBYLIB で指定したとこに置いてください. もしくは
/usr/local/lib/ruby/i386-cygwin32 へ.

今回 Win32API module というのも含まれてます. これは perl の 
Win32::API を移植したもので仕様も同じです. ドキュメントもな
にも書いてないので, perl のほうを読んでねじゃあれなんで, 
ちょっとここに書いときます.

例えば kernel32.dll の GetCursorPos を使ってマウスカーソルの
位置が知りたいなあってときは

require 'Win32API'

getCursorPos = Win32API.new("user32", "GetCursorPos", ['P'], 'V')
lpPoint = ' ' * 8 # store two LONGs
print getCursorPos.Call(lpPoint), "\n"
x, y = lpPoint.unpack("LL") # get the actual values
print "x: ", x, "\n"
print "y: ", y, "\n"

こんな感じでいけます.

new は 第1引数で dll の名前, 第2引数で API の名前, 第3引数で
その API の引数がどんな型を持つかを文字列の配列で指定し, 最
後の引数で戻り値を指定します. 実際の呼び出しは Call もしくは 
call method を使います.

第3引数で有効な文字は 'P'(pointer型), 'N', 'L', 'I'(いずれも 
4 バイト整数)です.
最後の引数で有効な文字は 'P', 'N', 'I' と 'V'(void) です.

もう一個例を挙げます. cygwin32 の環境では任意のディレクトリ
を mount できます. こんな感じで使うと RUBYLIB は設定しなくて
もいいかもしれない.

require 'Win32API'

mount = Win32API.new("cygwin", "mount", ['P', 'P', 'L'], 'L')
mount.Call 'd:/ruby/lib', '/usr/local/lib/ruby', 0

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わたなべひろふみ