[ruby-dev:1035] ObjectDBM [ Re: Object#bind ]

けいじゅ＠日本ラショナルソフトウェアです.

In [ruby-dev :01009 ] the message: "[ruby-dev:1009] Re: Object#bind ",
on Dec/10 11:38(JST) [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) writes:

>まつもと ゆきひろです

>|現在は別件を開発中でrubyタイムはすべてそちらに回されているのでした. 
>
>なにをやっているんだろう？

オブジェクト指向データベース風オブジェクトベースdbmです.

前に, 松本氏がMarshalベースで簡単なオブジェクト指向データベース(?)を作
成しましたが, あれを, dbmベースにしたものだと思って下さい. rootオブジェ
クトから先をmarshalを使ってdbmにしまい込みます.

あと, 特徴としては, キャッシングを行なっていることですね. read/write用
にキャッシュを持っています.

機能的には, 以下のようになっています:

class ObjectDBM
  include Enumerable

  def [](key, mode = nil)
  def update(key, obj = nil)
  def []=(key, obj)
  def delete(key)
  def indexes(*keys)
  def roots
  alias keys roots
  def size
  def roots(mode = nil)
  alias values roots

  def has_root_name?(root_name)
  alias root_name? has_root_name?
  alias include? has_root_name?
  def has_root?(root)
  alias root? has_root?

  def each(mode = nil)
  alias each_pair each
  def each_root_name
  alias each_key each_root_name
  def each_root(mode = nil)
  alias each_value each_root

  def transaction(mode = READ_CACHING)

  class Transaction
  class StaticTransaction < Transaction
  class DynamicTransaction < Transaction
end

こんな感じで使います.

odbm = ObjectDBM.new(db_name)
odbm.transaction do
  odbm[key] = Foo.new
end

odbm.transaction do
  foo = odbm[key]
  foo.bar = Bar.new
  odbm.update(key)
end

odbm.transaction do
  |txn1|
  odbm[key1] = Bar.new
  odbm.transaction do
    |txn2|
    odbm[key2] = Bar.new
    txn1.abort
  end
end

意外と使えるものになるのではないかなと思っています.

一度完成したのですが, 入れ子トランザクションを実装するために大幅に書換
え中でした. 

きれいな実装にするためにだいぶ悩みましたが, どうにか満足いくものになった
ようです(^^;;;

1.abortしたときは, そのアボートしたトランザクションの子どものトランザ
  クションもabortする.
2.commitしたときは, そのアボートしたトランザクションの子どものトランザ
  クションもcommitする.
3.例外でtransactionブロックを抜けた時にはabortする.
4.例外以外(catch/returnなど)でtransactionブロックを抜けた時にはcommit
  する.

って, 感じの実装だったのですが, 4.はensureで受けなくてはならないのです
が, 1-3もensureを通ることになりますので, ちょっと工夫が必要になりまし
た.


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