[ruby-dev:38977] define === for some classes

　ささだです。

提案：
　いくつかのクラス、例えば Fixnum や Bignum、Symbol や String などに ===
を定義してもいいでしょうか。

理由：
　case/when の最適化のために、現在、可能なら === を呼び出さないようにし
ています。例えば、when でひっかける条件が全部シンボルやら数値やら、の時
です。

　ただ、シンボルやら数値やらに === が定義されていると、その === を呼ばな
いといけないところ、現在は呼ばないような実装になっています。つまり、===
の定義を真面目に見張っていないわけです。

　opt_plus みたいに、「再定義」のチェックフレームワークを利用すればすぐ
に解決出来るな、と思ったんですが、「再定義」チェックフレームワークは「再
定義」をチェックするんで、「定義」はチェックできないということに気付きま
した。「定義」をチェックしようとすると、基底クラスやモジュールの include
なんかもチェックしないといけなくなってしまうので、うまくやる方法が思いつ
きませんでした（いずれは、こういうフレームワークも用意しようと思ってるん
ですが (*1)）。

　ということで、Fixnum#=== や Symbol#=== を最初から定義しておくことは許
されるでしょうか。そうすると、既存の「再定義」チェックフレームワークをそ
のまま利用することが出来ます。

　具体的にどう定義するかというと、Fixnum#== や Symbol#== と同じ定義にな
ります。現状の Object#=== が、self.== を呼ぶので、Object#=== などを
（再）定義しない限り、動作は同じになります。

　ただ、Fixnum#=== などを定義してしまうので、Integer#=== などを定義して
も、その定義が Fixnum では使われない、という副作用も出てきます。

# デフォルトの Object#=== が rb_funcall() 経由でメソッドを呼ぶので、
# それが省略されるとちょびっとだけ Fixnum#=== なんかが速くなるかも。

　さて、どうでしょう。オブジェクト指向的には美しくないような気もします
が...。

*1: これは、脱最適化をするとかまで実装が進めば必要だなぁ、作らないと
なぁ、と思っていたんですが、結構おおがかりになりそうだな、とも思っています。

-- 
// SASADA Koichi at atdot dot net