[ruby-dev:15183] Re: ruby-mingw32 configuration

わたなべです。

HIDAKA Takahiro <[e-mail]> writes:

:アーカイブ中に、usr/local/lib/libruby.a が、
:usr/local/bin/mingw32-ruby16.dll へのリンクとして
:含まれています。ですが、rbconfig.rb では、-lmingw32-ruby16 が
:指定されています。

こりゃだめだめですね。

:これはたぶんなにかの間違いということだとおもうのですが、
:libruby.a のかわりに libmingw32-ruby16.a をシンボリックリンクで
:用意して、たとえば uconv ライブラリを作ろうとしても、
:
:> uconv.o(.text+0xce):uconv.c: undefined reference to
:`_imp__rb_eException'
:> uconv.o(.text+0xd6):uconv.c: undefined reference to `rb_raise'
:> uconv.o(.text+0x162):uconv.c: undefined reference to
:`_imp__rb_eException'
:
:のようなエラーで、拡張ライブラリがつくれません。

ふむ。これはどうも.dllと.aをldは区別してるということですね。
認識が甘かったようです。

:これはどこをどうするのが正しい対処でしょう。とりあえず、-L. を
:やめて、-L$(prefix)/bin にしてしまえば、無事、mingw32-ruby16.dll が
:リンクできましたが、なんか違う気もしています。

% cd /path/to/lib
% ln -s ../mingw32-ruby16.dll .
としてください。

DLLからimport libraryを作ることも可能です。
例えば
% objdump -p mingw32-ruby16.dll | \
  ruby -ne 'BEGIN{puts "EXPORTS"};\
  if /^\[Ordinal\/Name Pointer\] Table/ .. /^P/ then \
    print $_.sub "^\t.* ", "" if /^\t/ \
  end'>ruby.def
% dlltool --input-def=ruby.def --dllname=mingw32-ruby16.dll \
  --output-lib=libmingw32-ruby16.a
という感じで。
要するにexportされてるsymbolがわかればimport libraryは簡単に作れます。

:FXRubyが、C++で記述されているせいなのかもしれないですが、
:rbconfig.rb の CONFIG["LDSHARED"] の内容に、
:
:  --driver-flags='-mdll -L/usr/mingw/lib'
:
:を追加する必要がありました。これがないと、libstdc++ のリンク時に
:大量の undefined reference で失敗します。

実はmingw32版はbmingw pacakgeを使っていて、tarballを作るとき
に-bmingwを-mno-cygwinに置換しているので、こうなります。
-bmingwを残しとくとそれそれで文句が出るので、
なるべく文句の出ないほうを選びました。

:で、mkmf.rb を読む限りでは、rubyのバイナリ配布を使うことを
:前提とすると、あとからオプションなどでいじる方法はないと
:おもうのですが、これに対処するためには、mkmf.rb を直すのと、
:rbconfig.rb を直してしまうのと、どちらがまっとうな道でしょうか？
:というか、どこか他の設定で回避できるはずだったりしますか？

-mdllをつけるつけないの話はrbconfig.rbで対処すべきだと考えます。
＃その前にFXRubyを作ってみないと話にならないか。

:いまのところ ruby-1.6.5 だけで試してめげてしまったのですが、
:ruby-1.7 系だと直っていたりしますか？(^^;

直ってないというか、mkmf.succが望まれているというか。

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わたなべひろふみ