From: TAKAHASHI Masayoshi Date: 2000-11-07T00:24:45+09:00 Subject: [ruby-dev:11387] Re: Ruby I18N 高橋征義です。 nagai@ai.kyutech.ac.jpさん: > matz> それが問題であるという点に反対するわけではないです。 > matz> しかし、全員が「それが問題である」という意識を共有していない > matz> ことや、客観的にそれではダメということは示せないような気がす > matz> ることの方が本質的な問題だと思います。 > > 「日本語の『骨』は中国語では『骨』と書きます.」 > の二つの「骨」の字が期待通りに表示できないのを > 「グリフの違い」で片付けられるのは納得がいきません. 包摂の問題ですね。えーと、どの程度の包摂なら「納得」がいきますか? 同様の問題は、いわゆるJIS漢字でも抱えていますよね。これについては 豊島正之さんの記事、 『JIS漢字批判の基礎知識』 http://jcs.aa.tufs.ac.jp/mtoyo/on-JCS/mt-gene.pdf などを読まれるとよいかと(もうすでに読まれていたらすみません)。 また、Internet Watchで連載されている小形克宏さんの記事、 『文字の海、ビットの舟』の特別編第7回 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/column/ogata/special7.htm の中の、「荘」の字が「土」だったり「士」だったりするのが フォントごとによって異なる、という指摘も興味深いです。 というわけで、結局のところまつもとさんの言うとおり、 『全員が「それが問題である」という意識を共有』することは 非常に困難でしょう(私は無理な相談だと思っています)。 で。実際のところは、文字コード系で特別な領域(UnicodeならPUA)を 使ったり、別のレイヤーで表現したり(タグや「高α」「高β」 の表記の使い分けなど)して凌ぐことになるわけですよね。たけさんが 挙げていた仏教教典の対処方法は後者の一種です。 これらのローカルな符号化・記法の相互変換については、言うまでもなく 「文字集合変換」の問題になるので、Ruby 2.x的にはユーザが自己責任で 行う、ということになるんじゃないかと。 一般的に文字コード周辺の問題については、 池田証寿さんのページ http://member.nifty.ne.jp/shikeda/ が参考になります。これでも足りない、という方は、 狩野宏樹のブックマーク http://kappa.allnet.ne.jp/kanou/bookmarks.html をどうぞ。 # RWiki の「Ruby I18N links」にも加えときましょう :-) 高橋征義 (TAKAHASHI Masayoshi) Email:maki@inac.co.jp