[ruby-list:39411] Re: rubyの関数定義について

　竹花　文士です。
　はじめまして。
　まさか、松本さんを引っ張り出すような事になるとは・・・。
　ちょっと、どきどきしてます。
　
>が、「見通しの良い書き方をサポートする言語仕様」というのはど
>のようなものを考えていらっしゃるかについては、大変興味があり
>ます。今後の参考のためにも是非聞かせていただきたいものです。

　今回の文章では、関数の先行宣言構文を思い描いて、発言をしています。（ちなみに、
今のところ、rubyで不便に思うのは、この件と、C++でいうデストラクターの構文が見
あたらないことくらいですけど。後者に関しては、メソッドのブロック付き呼び出しで
対応するのが流儀なのかなと思っています。）
　
　たとえにあがっている、Ｃの関数の先行宣言構文でも、使う「義務」は有りませんか
ら、詳細（サブルーチン・関数）を全部書いてから、メイン部分を書くこともできるわ
けですが、プログラミングスタイル上の問題として、多数の人は、先行宣言をして、
main関数を書いた後にサブルーチンとなる関数定義を記述しますよね。プログラムの大
枠となるmain関数は、できるだけ、最初の方に有った方がプログラムの流れがつかみや
すいというのは、私だけの思いでもないということでしょう。（詳細が先に読みたいと
いうスタイルが好きなら、Ｃでも禁止されているわけではありません。）
　そんな意味合いでの言語のサポートと書いたつもりでした。

　いかに、言語できれいなソースが書けるように部品が用意されていても、それをどう
使って読みやすいソースを書くかは、書く人の感性ですから、それを強制する必要は無
いでしょうし、そもそも不可能でしょう。その点は、松本さんの発言に同感です。
　部品としては、クラス構文・関数、rubyでおもしろいなぁと思ったのは、ブロック付
きメソッド呼び出し、attr_accessor構文、今回の事例の先行宣言構文　等、そんなイ
メージです。これをどう使うかは、それこそ、個人個人の感性でしょう。
　
　その点から、rubyの構文を見ると、関数の定義をまず最初に書くことが強制されてい
るようにみえます。（勉強不足かもしれませんが）Ｃで言えば、先行宣言をせず、関数
定義を全部書いてから最後にmain関数を書くスタイルでしか書けないということです。

　別に、先行宣言でなくても、関数・クラスの定義よりも前に、その関数・クラスを使
用する方法が構文上に有れば、それで良いわけですが、話の流れから、頭の中には、先
行宣言が浮かんでいます。（まぁ、先行宣言無しで、言語を実装するとなると、今度は、
コンピュータが全部のファイルをいったん総なめしてすべての関数・クラスリストを生
成してから、処理を開始することになり、ちょっと非現実的かもしれませんけど。）

　今回の事例では、requirで逃げるというのは、これを回避するために私は多用してい
る、ひとつの手段ですが、一つ二つのルーチンのために、わざわざファイルを分割する
となると、それはそれで、管理するファイルが増えるだけ面倒なことがあります。
　メイン処理の為のクラスを定義するのも気がついてはいましたが、どうも、メイン処
理関数（または、「ルーチン」）をオブジェクトとして定義するというのに、ちょっと
違和感を感じ、まだこの構成はしたことがありません。

　そんなイメージで、先の文章を書かせて頂きました。ひとつの雑感として解釈しても
らえば結構です。
　これを実装するために、全体的に、宣言を強制せず、型に関して非常に緩やかな（こ
れに関しては、とっても便利に感じます。）構文の基本が壊れるとかえって残念ですか
ら。
　
　長文な上、どうも、文章がだらだらしてしまいましたが、ご容赦ください。
　それでは、失礼します。

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                竹花　文士([e-mail])