[ruby-dev:28698] nonblocking socket operation on Windows (Re: test/socket for Windows)

こんにちは、なかむら(う)です。

In message "[ruby-dev:28694] test/socket for Windows"
    on Jun.07,2006 15:12:25, <[e-mail]> wrote:
| 最近のsocket周りのテストを実行していて、Windowsでいろいろ問題
| があるということに気付きました。
| 最大の問題は read_nonblock と write_nonblock で固まっちゃうと
| いうものなのですが、これはこっちの問題なのでとりあえず置いて
| おきます(置いておいていい話でもないんですが...)。

今回は、前回置いておいたこっちの話の方です。

Windowsでは、ファイルデスクリプタに対してノンブロッキングモー
ドを設定できたりはしないのですが、ソケットは特別扱いとしてそ
れが可能になっています。
しかし、Windowsではファイルデスクリプタ(Cランタイムが管理して
います)とソケット(OSが管理しています)は全くの別物なので、Ruby
の実装ではこの辺をうまくごまかして、ソケットとファイルデスク
リプタを無理矢理結びつけることによって、Ruby本体側のコードが
この問題を気にせずに取り扱えるようにしてあります。

さて、Cランタイムのread()/write()は、いんちきファイルデスクリ
プタを使ってソケットを渡されてもそれなりに正しく動作します。
しかし、read()/write()は元々ソケットが渡されることを想定して
作られてはいないので、ノンブロッキングモードの存在をまったく
知りません。
ソケットに対するread_nonblock、write_nonblockも、結局内部では
read()/write()を使っているので、そこであえなくブロックしてし
まうわけです。
以上が問題の背景です。


さて、ソケットのことなんか知らないread()/write()を使うから問
題が発生してるわけですから、ちゃんとソケットのことを知ってい
る何かを使えばこの問題は回避できます。
具体的には、recv()/send()を使えば、ノンブロッキングモード時に
はちゃんとブロックせずに動作します。

これでめでたしめでたし、と言いたいところなのですが、Windowsに
はテキストモード、バイナリモードというやっかいなものがありま
して、recv()/send()はテキストモードの存在を知りません。


以上を踏まえて、ご相談です。
いったいどうするのがよいでしょう?

(1) Windowsではread_nonblock、write_nonblockは諦めろ
(2) バイナリモードの時だけrecv()/send()を使え
(3) (2)に加えて、ノンブロッキングモードの時は自動的にバイナリ
    モードにしろ
(4) (2)なんだけど、そもそもソケットはバイナリモード専用にしろ
(5) テキストモードをサポートしたrecv()/send()を書け
(6) その他の案があればどうぞ


それでは。
-- 
U.Nakamura <[e-mail]>
ぶんしょうながいよ