[ruby-dev:21251] Re: [ruby-cvs] ruby: * enum.c (inject_i):userb_yield_values.

まつもと ゆきひろです

In message "[ruby-dev:21238] Re: [ruby-cvs] ruby: * enum.c (inject_i):userb_yield_values."
    on 03/08/23, Koji Arai <[e-mail]> writes:

|今まで
|
|    x = ["a"]
|    p x
|    => ["a"]
|
|だったのを
|
|    x = *[["a"]]
|    p x
|    => ["a"]
|
|にするということです。今だソースみてないので話半分に。。

新井さんのおっしゃることを十分に理解してないのですが。

簡単に言うとscanがブロックに何を渡すべきかです。
私の意見は

  * 1個の配列([$1,$2..])
  * マッチした括弧の数だけの値(*[$1,$2..])

のいずれかが望ましいのではないか、です。1.8では上記の二つは
違う意味を持っています。

今、CVSでは後者になっています。違いは、
前者が 

  |v|で部分文字列の配列を受け取る
  |v1,v2|で部分文字列を変数に代入
  |*v|で部分文字列が一つの時[[$1]]を受け取る

のに対して、後者は

  |v|で部分文字列を受け取る(要素が二つ以上なら配列)
  |v1,v2|で部分文字列を変数に代入
  |*v|で部分文字列の配列を受け取る

です。「|v|をどう捉えるか」によって変わってきますね。

前者のデメリットは|*v|で訳のわからない配列[[$1]]を受け取るこ
とがあることで、後者のデメリットはa)互換性と、b)|v|で受けた
時、要素の数によって受け取るオブジェクトが違うことです。

もっとも、受け取る部分文字列の数はあらかじめ分かることがほと
んどでしょうから、b)は問題にならないでしょう。気になるのであ
れば|*v|で受ければ配列で得られるのですから。

                                まつもと ゆきひろ /:|)