[ruby-list:45307] Re: グローバルにdefしたメソッドのスコープ

たけ(tk)です。

結局、るびきちさんの説明を同じになっちゃいましたね。

ポイントは

（１）トップレベルで定義されたメソッドは Objectクラスの関数型メソッド
（selfを付加することが禁止されたメソッド）となる。

（２）Objectクラスはすべてのクラスの上位クラスなので、或るクラスαのメソッ
ドＡから、トップレベルで定義したメソッドＢを呼び出すと、上位クラスのメソッ
ドとして、呼び出すことができる。

というのはよいとして、問題は、

（３）レシーバを省略してメソッドを呼び出すと、その時点での self がレシー
バとなる。

（４）呼び出されたメソッドの内部での self は呼び出し時のレシーバである。

というルールが加わるので、

（５）或るクラスαのメソッドＡからトップレベルで定義されたメソッドＢを呼
び出すと、呼び出されたメソッドＢの内部での self は、トップレベル（main）
ではなく、呼び出したメソッドＡでの self と同じになる。

（６）なので、トップレベルのメソッドＢからトップレベルの別のメソッドＣを
呼び出すように書いてあっても、呼び出したメソッドＡのクラスαやその上位ク
ラス（Objectにいたる前の上位クラス）に同名のメソッドがある場合には、トッ
プレベルのメソッドＣは呼び出されれないことになる。

（あってますかね？）

−−−−

ちなみに、クラスメソッドでも同様です。ClassもObjectの継承クラスなので。

def bar(e,f)
  "global bar(#{e},#{f})"
end

def hello(c,d)
  p self      #=> Poo # hello が Poo.baz から呼ばれたときの self は Poo
  bar(c,d)    #=> hello が Poo.baz から呼ばれたときには Poo.bar を呼び出す。
end

class Poo
  def self.bar(i,j)
    "Poo.bar(#{i},#{j})"
  end
  def self.baz
    hello(3,4)
  end
end

p Poo.baz           # => "Poo#bar(3,4)"

take_tk = kumagai hidetake