[ruby-dev:10725] Re: ruby-1.6.0-20000824.i586-mswin32 bug

なかだです。

At Wed, 30 Aug 2000 09:54:08 +0900
Katsuyuki Komatsu <[e-mail]> wrote:
> >   どうもシグナルハンドラのスタックは通常のものと違うように見えるのですが、
> > そういうものなんでしょうか、Windows では。少なくともテスト用のプログラム
> > ではそういうふうに見えます。
> 
> Ctrl-Cで別ネイティブスレッドが生成されるため、違う
> ネイティブスレッドのスタックを使っているという問題かな？

  なるほどそういうことをするわけですか。たしかに VC 4.0 のヘルプにも出て
ました。

| メ モ   SIGINT は、Windows NT および Windows 95 などの Win32 アプリケー
|         ションではサポートされません。Ctrl+C 割り込みが発生すると、Win32 
|         オペレーティング システムは割り込み処理専用のスレッドを新たに生
|         成します。この結果、UNIX などのシングルスレッドのアプリケーショ
|         ンがマルチスレッド化されるので、予測できない動作をもたらすことが
|         あります。

# しっかりもたらしてくれてるし。

  となると、単純にハンドラ内では GC を止めるとかじゃなくて signal() をラ
ップしてメインスレッドじゃなければメインスレッドに送り直すようなことが必
要なのかな。自分のスレッド ID を知る方法とか、他のスレッドにシグナルを送
る方法ってあるんでしょうか。

> [ruby-list:23576]のスレッド参照。

# よく読んでなかった(^^;

> >   で、rb_gc() で通常のスタックとシグナルハンドラのスタックの間の隙間に落っ
> > こちた、という風に想像しています。自分でも甚だ疑問なのですが。
> > 
> > # 一応テストプログラムをコンパイルしたものを
> > # http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/4076/sigtest.exe.gz にお
> > # いておきます。
> 
> Windows 98 SP1での実行結果です。
> 
> C:\>sigtest
> 
> sig=0, sigp=0063FDEC
> &n=0063FDF4
> Hit C-c:
> sig=2, sigp=0086FF6C
> 
> sigp=0086FF6C

  NT 4.0 と同じですね。

  ad hoc な対症療法としてはこんなのを考えてたんですが、どうもシグナルハ
ンドラの中で malloc() すること自体がまずそうな。


--- current/gc.c	Tue Aug 29 16:29:46 2000
+++ devel/gc.c	Wed Aug 30 10:06:06 2000
@@ -898,7 +898,11 @@
 # define STACK_END (stack_end)
 #endif
 
-    if (dont_gc || during_gc || rb_prohibit_interrupt || ruby_in_compile) {
+    if (dont_gc || during_gc || rb_prohibit_interrupt || ruby_in_compile
+#ifdef __WIN32__
+        || rb_gc_stack_start < STACK_END
+#endif
+        ) {
 	if (!freelist || malloc_memories > GC_MALLOC_LIMIT) {
 	    malloc_memories = 0;
 	    add_heap();


-- 
--- 僕の前にBugはない。
--- 僕の後ろにBugはできる。
    中田 伸悦