[ruby-list:83] Re: ruby vs. perl
From:
matz@... (Yukihiro Matsumoto)
Date:
1996-01-24 03:20:17 UTC
List:
ruby-list #83
まつもと ゆきひろ@トヨタケーラムです.
In message "[ruby-list:82] ruby vs. perl"
on 96/01/24, P nakawtse <nakawtse@syrinx.dq.isl.ntt.jp> writes:
|中渡@NTTです.
|> これから,クラスライブラリをいろいろ用意したりrubyそのものの
|> 機能を追加していくことによって,rubyの特に得意な領域というも
|> のを考えていきたいと思っています.
|
| そのライブラリがperl4/5に変換できるならやっぱり
| alternative-perlですよね.いかに個性を出していくか...?
| GC絡みに期待か?
うう,厳しいことを.
まあ,perlは決して分かりやすい言語ではありませんから,そうい
う意味でのalternativeは意味があると思います.私みたいにperl
の嫌いな人もいるでしょうし.
更にrubyのオブジェクト指向機能はperl5のものよりも整理されて
いて,かつ高機能なので,良くできたクラスライブラリを多く用意
すれば(たとえ原理的には変換可能であっても),rubyの価値は増す
と思います.
|> rubyにはperlのような文脈という概念はあまり無いので,そこまで
|> はできません.ただ,以前は
|
| perlの $_,@_ は便利です.花といえば桜,山といえば比叡山というか..
| 自然言語の用法にも近い.短期記憶に関係ありそう.
rubyにも$_はあるんです.でも,rubyの$_はgetsの最後の戻り値と
いう意味しかないので,ちょっとperlとは違うなあ.基本的な思想
が違うんで真似してもしょうがない部分もあるんですけど.
| @fileにファイル名をいれておいて,そこから入力するということですが
| perlで
| perl script file1 file2 file3....
| のとき
| while(<>){
| 処理.
| }
|
| のイメージです.
これは
ruby script file1 file2 file3...
の時,
while gets
処理
end
で全く同じことができます.getsはfile{1,2,3..}からなる仮想ファ
イルから1行ずつ読み込んで来る関数です.
まつもと ゆきひろ /:|)