[ruby-dev:27909] Re: Numeric とComplex

まつもと ゆきひろです

In message "Re: [ruby-dev:27906] Re: Numeric とComplex"
    on Thu, 1 Dec 2005 02:20:57 +0900, [e-mail] (石塚圭樹) writes:

|現行文字列の時には, 順序の定義が2つあるわけですよね.
|
|* 辞書式順序 String#<=>
|* succ式順序 String#succ

その通りです。

|で, 現行は
|
|* 辞書式順序 Range#===, Range#include?
|* succ式順序 Range#each
|
|で, これを, 
|
|* 辞書式順序 Range#===
|* succ式順序 Range#each, Range#include?
|
|にしたいってことなんですね?

辞書式順序というよりは、連続的範囲と離散的範囲って感じですか
ね(文字列の場合には要素が違ったものになってしまっているので
すが)。数値では連続的範囲として扱って問題ないと思うのですが、
文字列はねえ。

|ですので, 1つのクラスで両方を表現しようとするのが無理があるのでは?

いや、その通りです。基本的にどっちか一方を追い出すのでも構わ
ないのですが、

  * Rangeは../...演算子で作られるがそれはどっちなの
  * どちらかを追い出すとして、それはどっち
  * 新設するクラスの名前は
  * 残るクラスの各メソッドはどう振る舞うのか

などを全部決めないといけないので頭の痛い話です。で、まあ、実
際の使用例を見てみるとどうやら離散的に使われるときと連続的に
使われるときで使われるメソッドが違うことが多いんで(文字列
Rangeで辞書的順序を使った例はあまり見ないような気がする)、あ
る程度はなんとかできないかと考えているんですが...。

|class Range
|
|class EnumerableRange<Range
|  include Enumerable
|
|を用意し, 順序および次を指定するブロックをしていいできるnewを用意する:
|
|  Range.new(first, end, exclude_end){|e1, e2| e1.cmp(e2)}
|  EnumerableRange.new(first, end){|e| e.succ}
|
|で, さらに, forで主に使われるために存在するfirst..end は 
|EnumerableRange の意味にし, 各々のメソッドも指定されたブロックで評価す
|るようにするとか?

「forで主に使われるために存在する」かどうかは自信がないです。
Rangeってけっこういろいろなところで使われてますし。ほとんど
は両端が数値だけど。

                                まつもと ゆきひろ /:|)