[ruby-dev:27382] Re: RubyGems と OS platform との関係

Tanaka Akira wrote:
> なるほど。では、RubyGems では常に複数バージョンの同居が可能
> となりますが、deb でも常にバージョン入りのパッケージ名を付け
> るんですか?

常にということにはならないんじゃないかと思いますが
そういう必要のある場面がどのくらいあるかによると思います。

> あと、バージョン入りのパッケージ名を付けた deb を提供した場
> 合、RubyGems のバージョン選択機構は使えるでしょうか?

と、思いますが、何か問題になりそうですか?

>># 複数バージョンを使いわけなければならない場面が
>># どの程度あるのかにもよるとは思いますが。
> その判断をするのは誰になるでしょう?

パッケージをメンテナンスする人と
そのパッケージのユーザだと思います。
可能性としてDebian Policy的な部分が関わってこないとは言えませんが、
少なくとも二者が主要な判断をすることになるんじゃないでしょうか。

> でも、その選択肢は必ずしも幸せではないという認識の元にこの議
> 論は行われているものだと思っています。

そこがよく分からないんですけど、
素とほとんど同じrubygemsがあって
それを使うことができるとき
誰にとっての幸せ度が減るのでしょうか。

パッケージを使うことを決めたとたん
ある面での不自由が生じ得るのは確実なわけで、
その状況のどこで幸せを見付けるかは
個々の利用者によるんじゃないでしょうか。

また何らかの形でパッケージをになったgemを使う人がいたとして
そのパッケージの構造を各環境のパッケージをメンテナンスをする人が
主に決めたとき、いわゆる原理派の人々がどう困るのかもよく分かりません。

私は

  * 1.8系でrubygemsを新たに標準添付するのは
    好しくないと思うが絶対反対とまでは言わない
  * ただし自動的にrubygemsがロードされrequireの意味が変わるのは反対
  * 1.9系についてはどちらも反対でも賛成でもない

と考えていまして、これらはパッケージの構造をどうするかとは
まったく別の問題で、Rubyの事情に閉じた話題だと思っています。

一方でパッケージの構造がこうでなければならないという
意見が標準添付するかどうかの話題の中で出ているという話を聞き、
そのこうでなければならない理由と
そうまでして特定の環境の在り方をコントロールしたい(?)理由が
分からないなあと思っています。

そういうわけで
[ruby-dev:27322]ではDebian的事情についての考えを書き、
[ruby-dev:27364]ではRubyの事情についての考えを書きました。

Debianの、といいますか、各種環境でのパッケージの在り方については
各環境の開発者と利用者との間で調整すれば良いんじゃないでしょうか。
# どこかでパッケージングの方針についての話をするのは必要だと思いますが
# 標準添付するかどうかと絡める話でもないのではないか、という程度の意味です。

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akira yamada  <[e-mail]>